第15話
そのモンスターは、全身が角と盛り上がった鋼鉄でできている。見たこともないスライムンだった。
ライズ国王「おお、どうやらここで、有難いことに強敵出現のようだな。そいつは多分、防御力関係なしで、攻撃が効きにくいのだろう。勇者ランダルよ。国民が少しでも安心して今夜も眠れるよう。今、城内で勇者ランダル専用の対策室を設けておる。しばし、待たれよ」
ホッとするような。ライズ国王からの新たな書き込みが、右目の端に現れてくれた。
「へえー、防御力だけが最高ってわけじゃないんだな。それにしても、俺専用の対策室かあ。ニューライズ王国は元は軍事国家だから、だいぶ凄い対策を練ってくれそう」
その時、俺の右目の端に新たな書き込みが現れた。
だが、その書き込みのコメントには初見だ注目だー! と書かれている。
メタリックスライムンを倒した元冒険者「勇者ランダルさん。はじめまして、今日は少しの間だけど、よろしくお願いしますね」
「あ、ああ。よろしく……お願い……します?」
メタリックスライムン?
メタリックスライムンを倒した元冒険者「そのスライムンはメタリックスライムンと呼ばれているんですね。とても頑丈なだけじゃなくて、こんにゃくのような弾力があるんです。でも、ぼくは奇跡的にメタリックスライムンを倒したことがあるんですよ」
右目の端に新たなコメントが書き込まれていく。
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