第34話 ダンジョン攻略
俺たちは60階層についてダンジョンコアに触りスキルとダンジョンコアを収納。ギルドに戻ってきた。
「おお、おお!やっと念願のこのギルドからおさらばできる!」
「やったぁー」
職員の喜びようがすごいな。
「ありがとうございますありがとうございます」
やっぱりダンジョンを攻略してありがたがられると嬉しくなるな。
宿に帰るとタダスケは嫁にフルガードのスキル玉を渡した。これで危険な時は身を守れるな。
流石に2日も買い物三昧だと疲れたらしく明日からはミチルさんも一緒にダンジョン攻略をするとのことだった。
宿もその近くに借りてあるので明日からは別の宿だ。
明朝に出発して指宿へ、宿に到着してからはすぐにダンジョンへと入る。
ミチルさんも準備万端だ。
「ミチルは見てればいいと思うぞ?」
「私だってレベル上げたいんですけど?」
と言うミチルさんには投擲をスキル玉で取ってもらい、石をぶつけてもらう。そのあと俺たちが倒すと言う流れになった。
『ぐおおぉぉぉぉ』
「キャア」
おぉ、これが普通の女の子の反応だよな。
「大丈夫だから」
タダスケはミチルさんの盾になりながらミチルさんは後ろから石を投げる。
すかさずみんなが倒すので慣れてきたみたいだ。
30階層に着く頃にはもう慣れたものだった。
やはりフルメンバーだと1日で終わるな。
ソラも消化液で敵を倒しているし、まぁまぁだな。
ここも60階層のようで59階層のボスを倒すとようやくダンジョンコアがあった。
色が今度は金だな。昨日のは赤金になっていたし、極悪ダンジョンは虹色だった。
ダンジョンによってコアの色も違うんだな。
ダンジョンコアにみんなで触りスキルをもらうとダンジョンコアを収納、ギルドに戻る。
ここでもギルド職員に泣き出すほど喜ばれた。
せっかくなので鹿児島だけでダンジョンを五つ攻略することになったのでいまは砂風呂と言う指宿の名物を堪能している。
「俺もう無理っす」
とシンジが出ると他のメンバーも出て行く。俺とタダスケ、ミチルさんは暑いが気持ちいいと思うがな。
堪能したあとは宿の食事を堪能させてもらう。やはり海が近いので海鮮が美味いな。
黒豚なんかも出てきてすっかり鹿児島のことを好きになった。
次は霧島という場所だがここも観光スポットらしい。あとで回ってみるか。
ギルドに到着すると結構人がいた。Aランクだった場所がBランクに落ちたからだろう。
まぁ、早い者勝ちなのでさっさと先に行かせてもらおう。
ここは50階層までしかなかったし、そんな強い敵もいなかったのですぐにダンジョンコアにたどり着いた。
みんなで手を当てスキルをもらうと収納、ギルドに戻るとそそくさとギルドから出る。
霧島を観光して薩摩切子のグラスが綺麗だったので買ってしまった。だが高い。これで九万かぁと思ってしまった。まだ庶民の感覚が抜けないのはいいことだな。
これで三つダンジョンを攻略した。あとAランクのダンジョンは桜島と新田神社というところか。
次の日、桜島の方が近いので向かうとフェリーで渡るのが普通らしい。んで、フェリーに乗ってすぐ着くとギルドがあった。閑散としている。
まぁ、フェリーに乗ってまで攻略に来る奴もいないよな。
ギルドに断りを入れてからダンジョンに入るとミチルさんが槍を持っている。
「初級槍術をもらったのよ」
と自慢げにしているので弱った敵にトドメを刺してもらう。
「どんどんちょうだい!」
「へい!」
シンジが調子に乗っているのであまり多く回すなよと言ったのに、獲物が多くなりすぎてミチルさんはクタクタになってしまった。
「ほらな?」
「すいませんっす」
あとは任せろとタダスケが剣を薙ぐとモンスターは消えて行く。
奥さんにいいところを見せたいんだろうな。
その奥さんは、
「そこよユカリちゃん!あ!がんばれカグヤちゃん」
と、どこ吹く風だ。
まぁ、いいか、それにしてもモンスターの数が多いな、スタンピートの兆候かな?
それより先にダンジョンを攻略するけどな!
60階層まで無事に来れたのでスタンピートは無かった。
ダンジョンコアに手を当ててスキルをもらうと収納する。
ギルドに戻ると、
「よくやってくれました!扉が赤く光り出したからもうダメだと思ってましたよ」
と、職員に言われやっぱりかと思った。
「とにかく攻略はしましたので安心ですよ」
「ありがとうございます」
フェリーに乗り桜島を後にする。
最後の一つ、新田神社は薩摩川内というところにあるらしく新幹線に乗ってすぐ着いた。
なかなか寂れてるなぁ。
ここはカッパが有名らしく至る所にカッパの置物があった。今夜の宿に泊まる。
まぁ、宿に泊まり続けると飽きてきてしまうなぁ。みんなも一緒みたいだ。
まぁ、明日までの辛抱だな。
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