第32話 99階層


「おい大丈夫か!ヒール」

「あ、あれは勝てないんじゃ?」

「勝つに決まってるだろ?」

 俺らは極悪ダンジョン99階層のボス部屋にいた。

 ラスボスらしくドラゴンだった。

 しかも光属性の恐ろしく強いドラゴンだ。

「ウオォ!」

 斬り裂くことができるからダメージは入っているんだ!持久戦だが、何とか勝つ!


「ソラ」

『キュウゥゥ!」

「エクスプロージョン」

 大爆発魔法と風魔法の合体技だ!

 怯んでいるのでそのまま向かうとタダスケが合図をして来た。

「サイクロン!」

「エクスプロージョン!」

 俺たちは吹き飛ばされ壁に激突する。

 近距離であれを受ければドラゴンだって消えてしまうだろう。

 と思ってたらまだ残っている。

 どんだけタフなんだよ!

「風雷大手裏剣!」

 十六夜が手裏剣を投げる。

 それを巨大で避けるがそこには、

「アースランス」

「アースランス」

 ユカリと俺とで土の槍を出すと突き刺さるドラゴン。

『ギャオォォ』

「ウオォ!」

「エアーハンマー」

 シンジが凄い勢いで風の力も借りトドメを刺すとドラゴンはドロップ品に変わり竜の鱗とツノと牙、龍玉と大魔石に変わった。

「「「「「「「「やったぁ」」」」」」」」


 全員満身創痍だ。

 全員にヒールをかけて行くと、ようやく落ち着いてドロップ品を加工屋に入れてみる。

 ・天龍剣

 ・天龍の鎧(男)

 ・天龍の鎧(女)

 と出ているので剣を俺がもらうことになった。

 あとは宝箱からはブレスレット、指輪が三つ、ネックレスが三つに金貨がたくさん入っていた。

 ・光のブレスレット…光属性が付与される

 ・対極の指輪…対になる指輪で片方は力がアップ、片方はスピードがアップする。

 ・玉皇の指輪…力とスピードが上がる指輪

 ・炎、風、水のネックレス…それぞれの加護がつくネックレス。

 

 これはタダスケがブレスレット、チカラの指輪はシンジで素早さの指輪は十六夜、炎はタマキ、風がユカリで水が真希、玉皇はカグヤになった。

 金貨は山分けだ。


 ようやく百階層に到達してみるとダンジョンコアが虹色に光っている。手をつけてみるとユニークが増えた。そして収納すると部屋に戻る。

 

「あぁ、生きてるって素晴らしい!」

 俺はやっぱりそう思う。

「だな、死ぬかと思った」

「最後はやばかったな」

「私二度も死にかけましたよ」

「あーしはへとへと」

「流石は極悪ダンジョン」

「妻に会えなくなるところでしたよ」

「疲れたっす」


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 黒鉄 輝夜クロガネ カグヤ29歳

 レベル 269

 スキル 剣術極 料理 一閃 風魔法極 上級雷魔法

 ユニーク 電光石火 ホーリーガード

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 立花 紫タチバナ ユカリ23歳

 レベル 257

 スキル 鷹の目 弓術極 土魔法極 水魔法極 弱点看破 回復魔法

 ユニーク 紫電 チャージショット

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 小坂環コサカタマキ 20歳

 レベル 260

 スキル 槍術極 雪魔法極 突撃 ウィンドスラッシュ 風魔法極

 ユニーク 料理 千斬り

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 大垣慎二オオガキシンジ 25歳

 レベル 259

 スキル ため斬り 剣術極 上級鎚術 火魔法極 守護盾

 ユニーク 頑強 大剣術極

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 白井忠輔シロイ タダスケ 28歳

 レベル 268

 スキル 剣術極 スラッシュ パリィ 風魔法極 雷魔法極

 ユニーク 身体操作 双剣術極

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 十六夜 麗花イザヨイ レイカ 22歳

 レベル 215

 スキル 忍術極 一撃 投擲 召喚術 罠発見 雷魔法極 上級風魔法

 ユニーク 忍び 隠形術

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 設楽真希シタラマキ 24歳

 レベル 185

 スキル ショップ 雪魔法極 雷魔法極 上級槍術 回復魔法

 ユニーク 階層転移 刺突激

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 沢 拓磨サワ タクマ  25歳

 レベル 332

 スキル 剣術極 身体強化 生活魔法 火魔法極 風魔法極 水魔法極 土魔法極 雷魔法極 回復魔法 鑑定 

 ユニークスキル スマホ(無限収納、マップ、ヒント、階層転移、ショップ、加工屋、ダンジョン生成)

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 これだけレベルが上がればいいだろう。

『実績達成、全てのダンジョンレベルが1下がります』

 おおっ!これはいいじゃないか!

「えっこれほんとに?」

「やったっすね」

「おお、極悪ダンジョン制覇した甲斐があったな」


 テレビをつけると毎日ダンジョンニュースが流れているので切り替えてみると少し経ってから速報でダンジョンのランクがさがったことを流し始めた。


 これでダンジョンの攻略も捗るだろうな。

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