第30話 パーティーのレベル上げ
「設楽真希です。よろしくお願いします」
「あ、あの時の子か、俺はタクマ、こっちはカグヤだ」
「カグヤよ、よろしくねー」
「はい!」
まだ来てないメンバーが来るたびに真希は挨拶をしていた。
「八人か。ここも手狭になって来たな」
「ですねー、いっそ、パーティーハウスでも買いましょうか?」
「おっ!いいねぇ!」
「さんせーい!」
金は俺が出すとしてパーティーハウスを探す。
「ここがいいんじゃない?」
「いや、こっちも良さそうだぞ?」
なんてみんなでワイワイ喋り出す。
「はい!」
「ん?真希ちゃんどうした?」
「家が広いんですけど私の家ではどうでしょうか?」
「真希の家は金持ちなのよ。それでどうかと言ってる」
「んー、でもいいのか?」
「はい!」
「ならよろしくね」
「はいー!」
設楽は家の中から数軒の物件情報を提示して来た。
「ウオッ!すげえじゃん」
「だな、これは予想外にデカいし手に余るんじゃないか?」
「あーしここがいい!」
「どれ?うーん。ここも広すぎないか?」
「ここなんてどうでしょうか?」
「おっ!ちょうど良さそうだな」
「どれどれ?んー、ちょっと狭そうだけどこれくらいがいいかもね」
「ここに決めよう」
「「「「「「はい」」」」」」
思い思いのものを持ち寄ったり、買ったりしてその物件に入れ込んでいく。
金は払うと言ったが真希がここは空いていたしパーティー物件なのでと金を受け取らなかった。
極悪ダンジョンを移動させて完成だ。
「うん!いいね」
「ここで寝ることもできますねぇ」
「まぁ、とりあえずここに集まると言うことでいいんじゃないかと思うが」
「あーしはここに住むけど」
「なら俺も住むっす」
ユカリ、タマキ、シンジ、十六夜、真希はここに住むらしい。
タダスケは嫁がいるし、俺たちもそのうちな。
「んじゃ真希のステータスを見せてくれるか?」
「はい!」
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レベル 78
スキル ショップ 上級雪魔法 上級雷魔法
ユニーク 階層転移
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「スキルが少ないな」
「だね、魔法はあるけど武器何かのスキルもないし」
「レベルは上げればいいとしてスキルは取ってもらうか」
「スキルなんてどうやって増やすんですか?」
「パーティーに入れるよ」
「スマホを見てご覧」
「わあ、凄いですね」
『実績達成、パーティーが八人になったのでパーティー共有機能がアップしました』
ん?共有機能?
「あれ?これはタクマさんしか持ってなかったアプリじゃないっすか?」
「あっ、加工屋とスキル屋が入ってる」
加工屋とスキル屋が共有されたのか。
「真希はこのスキル屋でスキルの強化をしていこうか?何か使いたい武器はあるか?」
「私は薙刀を使いたいです、一応やっていたものですから」
「薙刀はないようだから槍術だな」
スキル屋から買うとスキル玉を真希に渡す。
「あ、ありがとうございます」
「私も短剣術が欲しい」
「あいよ」
十六夜にもスキル玉を渡すと二人とも使い方がわからないようなので割って使うと教える。
「今までのドロップ品で槍に加工できるの探してみるか」
「そうだね、短剣も探して、防具はショップから調達すればいいか」
十六夜と真希はあれやこれやと着せ替え人形の様になっている。
薙刀に近い武器も手に入って極悪ダンジョンの50階層でレベル上げだ。
「はあぁ!やあ!」
真希は薙刀の扱い方が上手いな。これならスキルが上がるのも時間の問題だろう。
「シッ!」
十六夜も短剣があってるようで何よりだな。
50階層でのレベル上げも夕方になると終わりにして部屋に戻る。
みんな思い思いの場所に座り真希の歓迎会がスタートする。ウーバーに頼んで料理も来たところで乾杯だ。
「「「「「「「「かんぱーい」」」」」」」
結構な人数になったな。
「私初めてです!こんな食事会」
「お姫様だなぁ、これは普通の飲み会だぜ?」
タダスケが言うと、
「まぁ、少し自衛隊感はあるけどな」
「そうか?普通の飲み会もこんなもんだろ?」
カグヤが言うので反論する。
「そうなのか、今まで自衛隊上がりの連中ばかりだったからな」
「そう言えばそうだな」
「あ、あーしのえびまよ!」
「早い者勝ちでーす」
タマキとシンジが戯れているな。
「あ、後俺の従魔のソラだ」
「「可愛いぃー」」
『キュ!』
ソラも飲み会に参加させてあげる。塵まで消化するからゴミ箱入らずだな。
箸で肉を摘んでソラにあげている真希や、タマキやシンジと肩を並べて飲んでる十六夜を見てるとなんかいいなぁと思ってしまう。
本当はここに河合もいるはずだったのにな。
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