第3話 不幸のハジマリ
蝶がどこかへ来ててしまった。
追いかけようか、一瞬迷った。
けれどやめた。
もういい。
興味をなくしてしまったもの。
私はただ、その場にぼんやりとあり続ける。
なんだか疲れたな。
眠くなったから、目をつむった。
何も浮かばなかった。
でもいい。
私はそんな日々に満足しているもの。
???
私はある日、唐突に異世界に召喚された。
原因は分からない。
予兆なんてない。
どうしてばかりの異世界召喚。
なぜ私だったのだろう。
別の人だったなら良かったのに。
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