Unknownの短歌まとめ

Unknown

Unknownの短歌まとめ

【アパート】

「ただ独り アパートの部屋 俺の友 缶チューハイとタバコと薬」


【首吊り台】

「暗い部屋 孤独を抱いて 泣いている 黒い衝動 首吊り台へ」


【写真】

「あなたから 送られてきた 写真には 赤い鮮血 カッターナイフ」


【友へ】

「天国で 元気にしてる? いつかまた 2人で飲もうぜ ブラックニッカ」


【救済】

「死ぬことが 救いだなんて 哀しいね まあ俺だって 同じだけどね」


【うらやましい】

「学生達 猿の如き馬鹿笑い 本当は俺もああなりたい」


【精神科】

「病院はいつも無音で無機質だ 今日も主治医は優しく笑う」


【酒】

「酒なんて君には要らぬ そう言ったあなたは既にどこにも居ない」


【SOS】

「タバコの火 腕に押し付け 痛いけど 君には言えぬ SOSを」


【野球部の先輩】

「先輩が俺に『死ねよ』と言ってくる 俺も出来れば死にたいんです」


【ハピネス】

「どうしても分からないんだ幸せが 不幸でさえも愛せたのなら」


【バンジージャンプ】

「紐無しの バンジージャンプをやりたい 千の痛みを抱いて飛ぶ空」


【風俗嬢】

「傷付いた あの子は今日も ゲロを吐き 太もも切って 泣いているんだ」


【子供達】

「公園で 大きく笑う子供達 俺にもあんな 時期があったな」


【労働】

「働いて家に帰ってまた泣いて こんな生活糞食らえだよ」


【ゲーム】

「人生はゲームではない また起きた 人身事故が 次は俺かも」


【痛い】

「生きている それだけなのに痛いんだ 抱きしめてくれ もう独りは嫌」


【真夜中】

「眠れない 睡眠薬が効かないな どうして君は死にたくなるの」


【不登校の生徒】

「担任が渡してくれた寄せ書きを裂いて破って燃やしたんです」


【不採用】

「面接で 君は暗いと 怒られた 俺はこれでも 明るいつもり」


【君の笑顔】

「ざわついた駅のホームに君がいて 笑ってくれた 忘れ得ぬ過去」


【月】

「アパートのベランダからは三日月が 久々に俺 上を見たんだ」


【syrup16g】

「シロップの ライブに行けたよ 君と俺 あの日のライブ 楽しかったね」


【ギター】

「俺が居た バンドは解散 このギター 今は単なるインテリアなり」


【恋人】

「手を繋ぎ 笑って過ごす 君と僕 そんな空想 独りの部屋で」


【今日も生きたね】

「泣いていた それでも君は 生きていた ただそれだけの 奇跡的な日」 


【既知】

「生きてても 良いこと無いの わかってる それでも俺ら 生きてやるんだ」


【ビール】

「未来には期待を込めず生きていく いつか笑ってビールを飲もう」


【来週の予定】

「つらいなら 泣いてもいいよ 来週は2人でどこかお出かけしよう」


【不眠症】

「深夜4時 眠れないなら俺がいる 朝が来るまでお喋りしよう」


【行こうぜ】

「虚勢でも 希望を宿せ ほら今日も 朝の光は 君を照らした」






【完】






これらの文が短歌としての体を成しているかは分かりません。昨日初めて歌集というものを読んだからです。ちなみに読んだのは萩原慎一郎さんの「滑走路」です。

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Unknownの短歌まとめ Unknown @unknown_saigo

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