生まれ変わっても、ニューゲームで心機一転やり直す

あさのたけし

第1話

「こちら……負傷者15名、応答を……頼む」

俺は日本の陸上自衛隊に所属している、長谷川尚哉という。自分もダメージを負い、死ぬ寸前だ。

「せめて、せめてこの人たちだけでも!!!」

そして瓦礫が降ってきて———

「居たぞ!撃てィ!!!!!」

俺は庇って背中を打たれた。子供や女性が泣き叫んでいるが僕にはもう、わからない。


カツカツカツカツカツカツ。

「えー、次の問題、長谷川。読んでみろ。おーい?長谷川」

どうも記憶がはっきりしない。

「はい!この命は国の為に!」

すると一人の少女が、「はあ?何言ってんの。長谷川くん。ここは学校でいまは三限目なの。帰るにはちと早いよ」

クラス中から笑いが巻き起こる。


———そして放課後。

「良かったら、うち来る?」

「なんでさ。てか君の名前を教えてほしい」

「私は、蒲公英たんぽぽゆたげ。……私的にはこの名前気に入ってないけど」

ゆたげ、ゆたげか。

「私の家にぴーしーきゅーはち?ってのがあるんだけど、お父さんがそのソフトを使ったから誰かに遊んで欲しいんだって」

「なるほど、タイプライターみたいなやつか」

「多分、そう」


そしてゆたげの家に来たら機械がたくさんあり、テンション高めな父上が出迎えてくれた。

「君が尚哉くんかァ!うんうん、話しは聞いてるよ!何がなんだかさっぱりだよねぇ!あ、こっちはWindows95であっちにあるのは最新のWindows10!そして、奥にあるのが大先輩のPC98とibn5100だ!凄いだろう?他にも紹介したいのは沢山あるけど、君はまず……」

「はいはい、お父さん。本題に移りましょうねー。時間ないんだから」

「君にはこれを試して欲しい!アクセスフラッシュだ!!!!」

そして俺は意味のわからないまま光に包まれ機械に飲み込まれる。


「ハッ!」

呼吸が荒い。視界がぼやける。

「今は何月何日だ」

「8月1日だよ」

「俺が守った人はどうなった」

「全員亡くなったよ」

「そうか、悔しいがしょうがない」

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