暴露

フェンリル『いやぁ~強かったな!またやろうではないか!シンよ!』


シン「フェンリルさんも強かったよ!機会があったらね!」


戦闘後、何故か2人(1人と1匹?)は仲良くなっていた


アリシア(もう何も驚かない…ご主人様のやることですし…)


アリシアは現実逃避していた

ちなみにアリシアは戦闘時シンの展開する絶対防御の障壁に囲まれて見物していた

というかそうでなければいくらSランク冒険者であろうとチリも残らなかったであろう被害が出ていた

戦った場所は木が生えておらず草原のような場所であったにも関わらず、衝突の余波で近くの木々が全てなぎ倒されて、地面は隕石でも降ってきたのかというぐらいボコボコに穴が空いていた

そんな戦闘が起きていたため街にまで戦闘音が響き、冒険者ギルドでは事態の把握にてんやわんやだったそうな…


フェンリル『して改めて何故このような場所へ?ここは我が領域としている場所ではあるが特段珍しいものがあるわけではないが…』


シン「ん?さっきも言った通り強い相手を探してたんだよ。それで森を探索してたら貴方と出会ったわけ。」


フェンリル『そうか…ん?そういやシンよ、お主から女神様の気配を感じるのだが…何故だ?」


シン「あ〜…えっとねぇ〜…それは…」


シン(どうしようか…もうあんなに暴れたし、今更隠しても無駄そうだし…アリシアもいるし丁度いいか…)


シン「ステータスを見てもらえれば分かると思う…アリシアも見る?今度はちゃんとホントのやつだよ。」


アリシア「!ぜひ!」


シン「ステータス!」


シン・カルミナ  年齢 5歳

種族 亜神

職業 貴族子息

Lv5

体力 Error

筋力 Error

防御 Error

魔力 Error


スキル

全武器適正

全基礎魔法適正

全発展魔法適正

時空間魔法

隠蔽

鑑定

創造

ガイド

成長超加速

念話

偽装


称号

初めて神域を訪れし者

女神の寵愛

精霊の興味

世界の理を超越せし者

努力を惜しまぬ者


フェンリル『なんとこれは…まさか女神様の使徒であったか!ならばあの戦闘能力も頷ける!いやぁ~これならあの子も…』


アリシア「……………」


シン「アリシア?どうかしたの?」


アリシア「これは夢でしょうか?もしくは幻影?」


シン「いや?現実だし本物だよ。」


アリシア「そうですか…これは…なんとも…」


アリシアはこのステータスを見て、この後のシンの人生を思案した

恐らくシンは望まなくとも世界の荒波に飲まれるであろう

しかし、このステータスがあればその荒波さえも弾き飛ばせるのではないか

その時に私は横で居られるのか

この方に一生仕える為には自分も精進が必要であると

改めて覚悟を決めた


フェンリル『そうだな…いや、これは後にしよう。シンよ!我が住処へと案内するが来るか?』


シン「行っていいの?!もちろん行くよ!」


フェンリル『そうか!ならば我が背中に乗るがよい。そなたの従者殿もな。』


そう言うとフェンリルは乗りやすいように伏せた

シンはそれを見てアリシアの手を引き背中へと乗り、跨った


フェンリル『それでは行くぞ!少々揺れるが落ちないようにな!』


そう言ってフェンリルは駆け出した

とても早く、揺れるがそんなことはお構いなしなシンは

ニコニコと流れる景色を見ていた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


しばらく走っていると1つの洞穴の前に出た


フェンリル『着いたぞ。ここが我が住処だ。』


シンたちがフェンリルから降りるとフェンリルはシンたちを連れて中へと入っていく


すると奥から1匹の子狼が歩いてきた


子狼「アォーーーーン!」


フェンリル『大丈夫だ。この者たちはお前に危害を加えない。お前も挨拶しろ。シンとその従者殿だ。」


子狼『初めましてシン様、従者様。』


シン「初めまして!君の名前は?」


アリシア「初めまして。私の名前はアリシアと申します。」


子狼『アリシア様ですね。分かりました。私に名前はありません。』


シン「そうなの?」


フェンリル『あぁそうだ。本来モンスターは名前を持たない。名付けというのは上位存在から賜るものだ。名前を持つものは須らく進化している。そうだ!シンよ。お主から名前をつけてやってはくれんか?』


シン「えぇ?!そんな大役任せてもいいの?貴方がつけたらいいんじゃあ…」


フェンリル『いや…お主につけてもらうほうがいい。女神の加護どころか寵愛を持つものに名付けをしてもらったものは今まで1人も居ない。が恐らく加護よりももっと良い結果が得られるはずだ。野生の勘だがな。』


子狼『私からもお願いします!』


シン「そうか…ならつけてあげようか!何がいいかな…」


シン(もふもふで白銀の毛並み…かわいいし…そうだ!)


シン「君の名前はハクだ!」


ハク『私の名前はハク…いいですね!受け取りました!』


するとハクが白い光に包まれる


シン「何が起きてるの?!」


光が収まるとそこにはシンと同年代ぐらいの女の子がいた


シン「ええええええええええええええええ?!?!?!」

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