驚きと隠蔽工作
シン「なんなのこれーーー?!?!?!?!?!」
ステータスボードに記されていたそれは……
シン・カルミナ 年齢 5歳
種族 亜神
職業 貴族子息
Lv1
体力 Error
筋力 Error
防御 Error
魔力 Error
スキル
全武器適正
全基礎魔法適正
全発展魔法適正
時空間魔法
隠蔽
鑑定
創造
ガイド
成長超加速
念話
偽装
称号
初めて神域を訪れし者
異世界人
女神の寵愛
精霊の興味
世界の理を超越せし者
努力を惜しまぬ者
P.S.
総司凄いステータスになっちゃったね!
だから隠蔽と偽装のスキルをあげたからそれで頑張って隠してね!
それといろいろとスキルも強くしてあるからね!
早く迎えに来てね!
フリーナより
シンは開いた口が塞がらない
参考までにこの世界の5歳児のステータスと比較してみよう
モドク 年齢 5歳
種族 人族
職業 平民
Lv1
体力300
筋力150
防御100
魔力120
スキル
生活魔法
称号
なし
個人の適性によって数値は変動するが、
農民の子のステータスは大体こんなものである
大人であれば大体のステータスは1000を超えるが、
冒険者や騎士などの戦う職業につかない限り、5000を超えることは殆どない
ましてや10000を超えたら人外認定される
シン「どうしよう…?見せられないし…どれぐらいにしようかな…?ん?ガイド?これはなんだろう?」
ガイドスキルを発動すると、どこからともなく声が聞こえた
???「初めましてマスター。何でもお聞きください。」
シン「なんか声が聞こえる?!え〜っと…ガイドさん?でいいのかな?」
???「お好きなようにお呼びください。」
シン「じゃあ…女の人っぽいし"エリス"なんてどうかな?」
エリス「名付けを確認…了承しました。して、どのようなご要件でしょうか?」
シン「いやぁ…ステータスがヤバすぎて偽装するにもどれくらいがいいのかなと思いまして…」
エリス「分かりました。ステータスの変更をします。」するとステータスボードの内容が変化していく
シン・カルミナ 年齢 5歳
種族 人族
職業 貴族子息
Lv1
体力800
筋力500
防御460
魔力1000
スキル
生活魔法
火魔法
雷魔法
称号
女神の加護
エリス「魔法スキルを所持し、魔力が強いステータスに変更しました。」
シン「おぉ!これなら疑われなさそう!エリスさんありがとうございます!」
シンはこれなら見せても大丈夫だと思い、夕食の時間を待つ
そして夕食後…
アレックス「シン?ステータスの確認は終わったか?」
シン「はい!お父様!これが授かったステータスです!」
そう言ってステータスボードを表示し、皆に見せる
大人達はステータスを見ると一様に驚き、考え込む
フランは
フラン「シン!やっぱり貴方は凄いね!5歳で魔力が1000を超えるなんて!」
と言って抱きついている。
すると…
アレックス「ステータスが1000を超えている……?そして極めつけは女神の加護…これはなんということだ…」
ミリア「えぇ…女神の加護があるということはこの子は間違いなく英雄になる…」
アリシア(なんというステータスでしょうか…ご主人様はやはり凄いですね!)
一通り大人たちで話し合いが終わったのかアレックスが
アレックス「このステータスの件については口外禁止とする。いいな?これが外に知られると、シンの自由は無くなるだろう。そうならないようにしなければ!」
シン(え?そんなにやばかったかな?一応エリスさんに頼んだけど…)
女神の加護というのは本来英雄が持ち合わせているような代物であり、それがあるということは半ば強制的に英雄となる未来が確定しているようなものである
しかしそうなればシンは親元を離れて訓練させられるかもしれない
そのことを危惧した両親はこの場にいた者たちに口外禁止を申し付けたのだ
そうして波乱を迎えたステータスの公開は、インパクトを残して終わった
アレックス(貴族に対するお披露目はどうするべきか…この子を政争に巻き込むわけにはいかない。ならば根を回すか…)
アレックスの脳裏では家族を守る算段を立てているのを子どもたちはまだ知らない
そして迎えた貴族に対するお披露目会、主役のシンの挨拶により会はゆったりと始まった…
閲覧頂きありがとうございました!
次回も宜しくお願いします!
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