秘密と言う映画を見ていた雪の日

テリヤキサンド

秘密と言う映画を見ていた雪の日

秘密と言うと言う映画。

それを知ったのは休日、雪の降る中、こたつに入りながら、テレビ初公開の映像を見た時のこと。


話の内容は父親が用事で行けなかったバス旅行で母親と娘が事故に遭ってしまい、母親は死亡、なんとか娘は助かったというの始まり。

娘が目を覚ました時にある現象が起きていたことがわかる。

事故の際になぜかわからないが、母親と娘の意識が入れ替えり、娘の体に母親の意識が入り込んでしまったのだ。

そこからは体は娘なのに苦楽を共にして来た妻が普段の生活と同じように接してくるのに苦悩する日々、そう秘密の日々が始まったのだ。


といった内容。

ラブコメかと思いつつ、シリアスな雰囲気で進んでいき、後30分くらいで終わるかなと思っている時、プツンと映像が途切れる。


このタイミングで停電?

こたつとエアコンを使いすぎたかと考え、ブレーカーを見にいくと、ブレーカーに異常は見られない。

そこで外を見ると雪が本格的にひどくなって見渡す限り、銀世界だ。

これが原因かと思いつつ、いつ停電が直るかなと思っていると日が落ち、夜になる。

当時、懐中電灯を常備していなかったこともあり、急遽、ろうそくを発掘してそれを使いつつ、停電が直るのを待つ。

だが、待てど待てど、停電が回復しないまま、夕食の時間となる。

ガスは生きていたのでパスタを茹でて、腹を満たし、なんとか見つけ出した小さめなライトを使い、湯を湯船で沸かしつつ、それで体を洗っている時に停電は回復する。

映画は中途半端、寒い中でのろうそく活動でこの日のことは記憶に強く残ることになった。

そして、秘密と言う映画はその後、テレビで公開されることはなく、最後の結末が秘密になってしまったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

秘密と言う映画を見ていた雪の日 テリヤキサンド @teriyaki02a

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ