たまには日常を語ってもいいじゃない

阿佐木 れい

第1話 メカニカルキーボードって楽しい

昨日、キーボードを買った。人生初のメカニカルキーボードだ。しかも赤軸。


まずは経緯を話そう。といっても簡単なものだ。ただ単に、家で使うキーボードが欲しかっただけ。


といっても、キーボードに困っていたわけじゃない。メインで使っているパソコンには、すでに東プレのリアルフォースが鎮座している。8年間も使っているのに、全くへたっていない頼れる相棒だ。


もちろん、それはそれでいい。リアルフォースは良いキーボードだし、ぶっちゃけ最高だと思っている。問題は1つ。持ち運べないことだけだ。


有線接続・重いという二重苦を背負っているリアルフォースは、基本的に置いて使うしかない。新型はBluetoothを搭載しているんだけど、一定時間操作しなかったら接続が切れるキーボードなんぞ使い物にならん。ネットサーフィンさせろや!


ということで、リアルフォースに変わるキーボードを探していた時に見つけたのが、ロジクールのK835だった。「有線接続できる」「キーの重さが45g」「安い」という点に惹かれた。テンキーが無いのが気に入らないけど、諭吉の前には全てが吹っ飛ぶ。1万円を切る赤軸メカニカルキーボードなんて、滅多にない。


実際に使っているとわかるんだけど、凄い打ちやすい。そしてうるさい。

リアルフォースが「スコスコ」って感じてタイピングできるのに対して、メカニカルキーボードはガチャガチャと音が鳴るんだ。タイピングしていると、YouTubeの音声が聞こえなくなるくらいには、大きい。


ただ、音が気持ちいいのも確かだ。音が大きいから、カチャカチャターン! とやりたくなる。昔、職場で大きな音を立ててエンターキーを押していた人がいたけど、気持ちが良くわかった。やりたくなるよ、こんな良い音されちゃあ。


特に俺みたいな文章を書く仕事をしていると、新しいキーボードを買うとテンションが上がる。上がったテンションそのままに、ターン! と気持ち良く打っちゃうのだ。今だって毎回ターン! してる。


誰だって、自分の好きなものやことに通じる商品を買うと、使いたくなる。


新しい服を買ったら、着て外出したくなるだろう。

新しい車を買ったら、ドライブをしたくなるだろう。


ターン! も同じ。文筆家は、新しいキーボードを買うと、無駄に文字を打ってしまうのだ。


――まぁ、暇ができたら文字を書いてしまうから、あんまりキーボードは関係ないのかもしれないけれど。


言い訳をかましたところで、そろそろ締めるとしよう。もし、お気に入りのキーボードを探しているのなら、ぜひいろいろ試してみてくれ。沼につかると抜け出せなくなるので、注意が必要だが。


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