ドルヲタサブロー外伝
@nakaune
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今日はバイトで倉庫の警備をしている。
警備といっても、叔父が経営している会社の倉庫だから適当だ。
とりあえず警備室に居ればいい。
人手が足りなくて雇われたのではない。その逆だ。
バイトを探していたら叔父が仕事を作ってくれた。
だから実際には居なくてもいい仕事なのだ。
夜の警備だったらちゃんとした人たちが雇われている。
俺がやるのは昼だ。だから警備なんか本当は必要ない。
倉庫で働いている人たちの話し相手になることが仕事といえば仕事だ。
今日大学で右も左もわからないようなやつをサークルに勧誘した。
一応キャンプするのが目的のサークルだが、一度もキャンプには行ったことがない。
俺たちが作ったサークルでもないが、もとからそんな感じだった。
最初はおそらくかわいいキャンプ好きの女の子でも集めようと思ったのだろう。
それはある程度は成功したみたいだ。
なぜなら、俺がこのサークルに入ったのは飛び切りかわいい子が勧誘してたからだ。
でもその後状況は悪化した。
俺らの代には女の子が入らなかった。その次の年も。
今年こそはと気合を入れているのだが、残念ながら今日も男しか引っかからない。
でもこれには一応作戦がある。
男でも女が興味を示すような男を入れればいいのだ。
そいつを勧誘に連れてくればかわいい子が引っかかるかもしれない。
今日のやつは何も知らないうぶで正直そうなやつでこういうのが意外と女子には受ける。
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