第41話 邪神が転生 !
【冬香side】
放課後、情報科準備室に入ると潮来先生が待っていた。
「どうやら、お主たちも転生者らしいの~う。
妾の正体を知っているようだし、ただ者ではないと思っておったが……
なるほど……どうやら、ド底辺作者である妾の生みの親の世界から迷いこんだか……」
えっ、どういうことなの ?
「潮来先生……ユリリン……さんが、私達を異世界転生させたんじゃないんですか ? 」
何故、ド底辺作者の作品で邪神をしていたユリリンが人間の姿をしているのか疑問に思っていたのだけど、ユリリンは私の心を読んだように話しだした。
「妾が主たちを転生させたワケじゃ無いのじゃ !
冬香よ、お主はド底辺作者の作品を、どのくらい読んだのじゃ ? 」
え~と、アレは『大江戸くんの恋物語』を途中まで読んだ記憶があるのだけど……最後まで読んだ記憶が無いことに気がついた。
もしかしたら、アノ物語は未完で終わったのかしら ?
「一応、完結したぞ。 最後は主人公が入れ替わってしまったがの~う。
それと、あまりド底辺、ド底辺言わないで欲しいのじゃ。
アレでも妾たちの生みの親だからの~う 」
自分だってド底辺って言ったクセに !
「ニャハハハハ、とりあえずはその話は置いといて、その続編の物語を妾の生みの親が書いたのじゃ。
『邪神が転生 ! 潮来由利凛と愉快な仲間たち 』と云う作品じゃ !」
なるほど、つまり私達はその物語に転生したのかな !?
「違うのじゃ ! 妾が主人公でメインヒロインだったハズなのに、スカポンタンな作者が嵐お兄ちゃんを主人公にしてしまったのじゃ !
だから、次の作品にも妾を出演させるようにスカポンタン作者の夢枕に立って抗議したのじゃ !
だから、お主らのことを含めて、全部スカポンタン作者が悪いのじゃ !」
あまりにも予想外で絶句していると、ユリリンが自己紹介を始めた。
「あらためて、自己紹介をするのじゃ。
今の妾は、
…………待って、潮来と云うと由利子先生の……
「娘なのじゃ ! 双子の姉や女神アテナや女神エリス、軍神アレスに鍛冶神ヘパイストスも一緒に転生して来たのじゃ。
他の神話の神々もこの世界に転生しているのだ、驚いたじゃろう !? 」
驚いたと云うより呆れてしまった……
ちょっと処か盛り過ぎでしょう、ド底辺作者 !
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