絵の具
うり
絵の具
君に見た血みどろの夢は、絵の具を垂らすような鮮やかさだったね。
望みを叶えるには、妄想、
飛び散った絵の具は、雨上がりよりも残酷でした。
白いTシャツに付いた時、これはこれでいいかもと思えた。
知らなかったこととこれから知ることは同じだって、君は気付いたかな。
仲間なんていたときの気持ちはどうでしたか。
仲間に反対された時は、それこそ色をかけられたみたいに様変わりした君の顔、忘れないよ。
好きな気持ちと好きな顔。
タイプと色は関係あるって、誰か、言って。
染みる、染みる。
目に染みる色が、
びちゃ
って、素敵な光景だ。
非公式な色が、見る見るうちに身体を染めていく。
芯まで浸透して、全て関係ないみたいに、何で世間なんて考えなきゃいけないの。
どんどん壊して、誰もいない世界で独り、意味も価値もない自分の色を塗り続けてる。
全ての色に意味はあるけれど、自分の色になった瞬間に価値も意味もなくなる。
正解なんていらないから、肯定が欲しい。
そんなのは思い上がりだから。
絵の具 うり @dadada-chabashira
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