一冊目 横からみた赤穂義士
原本
はしがき
三田村鳶魚著
横から見た赤穗義士
東京 民友社版
はしがき
1
の
なければ、
らうか、さうしなければ
九
なるものは、
九
たとても、
きものとは
る。
1
疑獄:元々は、有罪か無罪かの判決を下し難い裁判事件を指す
しかし、山城屋事件や尾去沢銅山事件等、明治初期に政治家が職権を私用した事件が
政治的圧力によって裁判にならない事態が多発した。
転じて、表に出た大規模な贈収賄事件を指すようになる。今回はこちら。
2
うだ。九
て、
れぬ。
九
一
た
おつりが
たが、
べて
こそ、四十六
畢竟寂滅から。仏教用語での畢竟は、
畢竟:最終的に
寂滅:煩悩を消し去る
ではないが、それにも
い
一
一
有意󠄁《うい》か無意󠄁《むい》か、
3
甚と麽は共に疑問の助字。作麽生の変化か……?
のような使い方もする。
現在中国で使われているかどうかは不明。
御存じの方があれば是非コメント欄へお願いします。
寶永三年:1706年 元禄→宝永→正徳
正德二年:1712年 宝永→正徳→享保
4
いのやら、
らは
うだ、それについて
かる
元禄十五年:1702年 貞享→元禄→宝永
寛延元年:1748年 延享→寛延→宝暦
纏綿:①物がまつわりつく。転じて複雑なこと。②想いが深く離れ難い事。
③いつ終わるともなく続いてゆく事。
今回は③
独参湯:万病に効くとされる気付け薬。朝鮮人参を用いた薬湯。
転じて歌舞伎で、常に大盛況の仮名手本忠臣蔵を指す。
もなく
は
るに
あるのを
5
6
い。さうならズルコケた
〱 とも
よ。
昭和五年梅雨近󠄁き頃、名に負󠄂ふ花も靑葉隱れに咲󠄁き出し、
水鉢快く睡蓮の二つ三つまで開いたのが嬉しき時、
鳶 魚 幽 人 拈
纏:里→黑の連火なし
毒:毋→母
値:值の最後の画がL
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