【一話完結】カクヨムでもAIが書いた小説のコンテストがあってもいいと思うんですが、どうでしょうか?

久坂裕介

第一話

 AIが書いた小説のコンテストとして、『AIのべりすと』文学賞ぶんがくしょうというのがあります。『AIのべりすと』では『AIに仕事をとられるかも』、『AIに負けるかも』ではなく、『活用かつようして大作家だいさっかになる』ということを目指しているようです。


 また文学賞『星新一ほししんいち賞』では初めて、AIを使って書いた小説が入選したそうです。『星新一賞』では応募規定で、『人間以外(人工知能など)の応募作品も受け付けます』と、AIなどによる作品の応募を認めている文学賞です。


 ちなみにAIを利用して作られた画像、漫画まんが、動画、音楽、ゲームなどのコンテストには、AIアートグランプリがあります。AIアートグランプリの目的は、以下の二つのようです。


 一、人間による表現手段としてAIの積極的な活用の方向性をさぐり、AIを活用したアーティストを育成いくせいすること。

 二、AIを脅威きょういとしてとらえるのではなく、近未来のツールとしての創造行為そうぞうこうい増幅ぞうふくさせるものとして考える。そして今までにない、新しい感覚を刺激する作品、魅力的な作品が出来ることを期待すること。

 

 何が言いたいのかというと、すでにAIを使って作った作品のコンテストがあるということです。なのでカクヨムでもAIを使って書いた小説のみを募集するコンテストが、あってもいいのではないかと私は考えます。やはり人間が書いた小説とは、別にした方がいいと思います。コンテストの理由は、以下の四つです。


 一、AIが作った作品を、認める雰囲気ふんいきを作りたい。

 二、AIを使って、新しい感覚の小説を生み出したい。

 三、小説を書きたいが書けない人に、AIを使って小説を書くというチャンスを与えたい。

 四、『AI小説家』という、職業を作りたい。


 一については、私はAIを使って小説を書いたらどうなるかがテーマの、『僕は自分の力で、小説を書きたいんだ!』という作品を公開しました。すると、『AIで作られたモノには全て、AIと分かる世界共通せかいきょうつうのマークを付けるべきだ』というコメントをいただきました。私はこの考えに、賛成さんせいです。今、AIが作った作品が批判ひはんされる理由の一つは、AIが作った作品であることを公開していないからだと思います。公開してしまえば、それはそれとして、認められると思います。


 二については今のエンターテインメントとしては、SNSやゲームなどが独占どくせんしていると言ってもいいと思います。小説を読むのが趣味しゅみだ、という人は少ないと思います。でもAIが書いた小説を公開すれば、興味きょうみを持つ人がいるのではないか、と考えています。


 三については、私は小説は読むのも書くのも、楽しいと思います。でもカクヨムには、『読専』と呼ばれる方たちがいます。余計よけいなお世話せわかも知れませんが、小説を書く楽しみを味わっていただきたいと考えています。


 四については、私は職業の種類は多ければ多いほど良いと思っています。職業選択の自由が、広がるので。なので『AI小説家』という職業があってもいいと、私は思います。


 AIが書いた小説というだけで、抵抗ていこうを感じる人もいるでしょう。でも、モノはためしだと思います。カクヨムでもAIが書いた小説のコンテストを、一回やってみてもいいと思うんですがどうでしょうか?

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