秘密だから“秘密”なんですね

saito sekai

今思えば、共犯にさせられていたような

秘密を打ち明けられる。信頼の証とも言えるその行為は、聞いた人を縛るものだと思います。


高校時代、付き合っていた彼氏の秘密。やはり今まで話したことないですもの。彼のプライドが傷付くから。その彼とは紹介で付き合ったのだけれど、その紹介者にも、黙っていましたね。


そんな私の人柄故かどうか分かりませんが、重たい秘密を打ち明けられたことがあります。それは、その人の親からしたら、心配になるような話しで、まあ、高校生の秘密なんかそんなものかなと思いますけれどね。

それでもって、その人の親から電話が掛かって来て「あなたになら、話していると思うけど…どうなんですか?」みたいなことも聞かれました。その時も言いませんでした。


昔聞いた話だけど、ある大学生が、自分のプライベートを友人と思っている人に告白したら、ばらされたそうです。同情しましたけど、話す相手を間違えたんですね。


高校時代の秘密を打ち明けてくれたその彼女は、人を見る目が有ったんですね。有りすぎて、困った人でもあり、今では付き合いが無いことを喜んでいる私です。


しかし私は今思うのですけど、親が心配するような内容なら、あの電話の時、話すべきだったかな…なんて考えているのです。


かくして、秘密というのは人を縛るものだと思うんですよね。何処か“共犯”にされているような… Fin

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