俺にはなんでもお見通しよ「いくら隠しても俺の絶対鑑定が全てを見通す、隠し事は出来ないぞ!」
川向こうのジェロ吉さん
第1話 ばあちゃんに言われて祠に手を合わせる。
「ほらまさし、裏庭に行くぞ、お前の旅の祈願だ!」
俺は昨日準備を終えて就寝、朝一で旅行に行くために起きたのだが、家を出る時にばあちゃんに捕まって、裏の祠で旅の安全祈願をさせられる。
何故旅に出るかと言うと、この世界にダンジョンが出来て、10歳〜30歳までの人達にギフトと言う名の能力が一つだけもらえる事になった。
そして神様や仏様に祈願してギフトを貰うと言う、考えられない事が起こった。
そして各国では、教会や仏閣にお祈りしてギフトを貰ってダンジョンに潜り、金銀財宝を探して来て売ると言う億万長者への道が出来上がった!
世界は喜びに包まれたが、なんと年齢制限がある事が分かって、すべての国で右往左往してギフトの取得条件を研究して結論が出るまで一年が過ぎた頃、国連から大々的な発表があった。
取得条件は年齢で10歳〜30歳までの男女で、一度取得すれば死ぬまで恩恵が続くギフトをもらえると言う。
貰う場所は寺社仏閣などの神様や仏様が祀られている所で拝んで貰うと言う物だ。
俺はその話がテレビから聞こえた時に、素早く旅支度をして家を出て、武を極める武神が祀ってある寺社仏閣に行こうと決めたんだが、ばあちゃんに阻止された。
何故焦っているかと言うと、神様の恩恵には上限がある様だと追加の発表があったからだ。
各国の一宗教が拝める神様も、まさかギフトをもらいに来た全員に渡せず、
いくら拝んでもギフトをもらえない国が出てきた。
そして他国に渡ってギフトを貰う事の出来る人が段々と増えてきた。
もちろん狙われたのは最初はヨーロッパで、次が八百万の神がいる日本だ。
神様のランクは分からないが、ギフトを貰うだけでダンジョンで戦う力が段違いだと、テレビの解説者は言っていた。
オリンピックや世界選手権で優勝を取った選手でも、よくて2階層までで、それもランクの低い銅ランクのダンジョンが精々だと言う。
そこにギフトで武の力を貰うと、プラチナランクのダンジョンでも潜れて億万長者への道も開かれると言う。
ダンジョンランクは、五階までが銅ランク、五階ごとにランクが上がっていき、最上のランクはプラチナで20階以上あると言う、何故ならその先はまだ誰も到達者が存在しないと言われている。
なので俺は早く旅に出て、
「何をしている、早く手を合わせて拝め、ばばも拝んでやる、
良い旅が出来るように」
「あゝ、良い旅が出来ますように」
その時俺の中に暖かい、何かが入って来たことが分かった。
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