作刀1
するニュールが鍛治場に来て「夜ご飯食べる?」と聞いてきたので「おう」と言って鍛冶場を後にした。
今日はルードとリーシアがご飯を作ってくれたようで俺は一口食べて「うん!美味しい!」と言ったら2人とも尻尾を振って喜んでいた。
夜寝るときルードが布団に潜り込んできて、話をした。
ルード「なあ、なんで俺たち奴隷にそんな優しくするんだ?」
俺「んー、いくら奴隷って言ったって1人の人?だし感情もあるからかな〜」
ルード「ふーん」
と話し合っていたらいつのまにかにルードは寝落ちしていた。俺はルードを起こさないように抱き上げ、ルードの布団に戻して自分も意識を周りに溶かすようにして寝た。
朝目覚めるとニュール達が焦った様子で俺を揺らして起こしてきた。どうやら意識を溶かすイメージをしたのが不味かったらしい。
ニュールいわく「人が意識を布散させるときは魔力飽和が起きる時か死んだとき以外起こらない。だからするときは必ず私に言って!」とキツく言われた。
そして朝ご飯を食べているとアイウィンが「師匠、今日はどのような予定でしょうか?」と言ってきたので俺は「とりあえず昨日作った
アイウィンが大槌を持って全力で叩くと少し割れてきて、何度か叩いたらすんなり割れた。
俺「思ったより簡単に割れたな〜」
アイウィン「はぁ、はぁ、そ、そうですか」
アイウィンは休憩を挟みながらなかなかの速さで割ってくれている、
俺は割れた1.5kgぐらいで、大きめのジャガイモサイズの“玉鋼”を拾い、断面を見て、4段階ぐらいに分けていった。
一つまとまりの良さそうなものを選んで火床に火を入れて、玉鋼を入れて温度を上げた。
アイウィンが大槌を持って待機している。
俺は玉鋼の様子を見ながら金色に近くなるまで加熱する。そして叩ける温度になったら固めるように優しく叩くように槌で指示すると、アイウィンは指示を見ながら叩いていく。
そうしてある程度固めたところで温度が下がったので火床に戻し、炭を被せてまた温度を上げる。温度が上がったら次はある程度潰していく。俺はアイウィンに強く叩くことを槌で指示しながら潰していく。そして片方を持ってもう片方を薄くするためかなり強く叩くように指示する。
片側を潰し終えたところで回転させてもう片側を潰す。
そして同じ薄さになるまで叩き、火床に入れて水へしをするために金敷を濡らした。
事前にアイウィンにかなり大きな音が出ることを伝えておいた。
火床からへした玉鋼ヲ取り出し、金敷の上に置き叩いた。すると「パアァン」と大きな音と共に酸化膜を飛ばした。そして水の中に入れて焼きを入れた。
俺はアイウィンに「このあと積み沸かしするからよく見とけ。それとそこの鉄の棒“テコ棒”をとってくれ」と言うと、アイウィンは「はい!」と言って、テコ棒を取ってくれた。
しっかり冷やしてから取り出してへした玉鋼を小さく割っていき、硬さ別に分けていった。
そしてテコ棒の上に割った玉鋼を400gほど積んで、崩れないように泥汁をかけ、藁灰をまぶして火床にゆっくり入れて炭を火床の上端ギリギリまで入れた。
じっくり沸くのを待ちながらアイウィンに聞く。
俺「こうやって鉄を沸かすのを親方はやってたか?」
アイウィン「いえ、赤くして叩くだけでした。」
俺「そうか。叩く時火花が飛ぶからな」
アイウィン「わかりました。」
火の様子を見て叩ける温度にになっていたのでアイウィンを呼んで抑えるように大槌で崩れないように火床から出して叩いてもらった。何回か叩いてから温度が下がってきたので火床の中に入れたら、アイウィンが「この工程はどのような意味があるのか?」と質問してきたので「ああ、これは硬いところだけ集めて固めているところだ」と言うとアイウィンが「ここからどうするの?」と言ってきたので「ここから2回同じように積んだ後、長方形に形成して、真ん中に切り込みを入れて折り返す。」と言うと驚き、「少なくともこの国の鍛治屋ではこのやり方はしないわ」と言っていた「まあそうだろうな」と苦笑しながら火床から取り出し、叩いて平たく皿のようにして、玉鋼を積んでいき、藁灰をつけて泥汁をかけ、そしてまた火床に入れて温度を上げる。
長方形に形成して真ん中辺りに切り込みを入れる目印を叩いてつけた。
そして火床に入れて加工可能温度になったのを確認して目印の通りに切り
俺は「そのうちなれるさ、」と言いながら材料を折り返した。
折り返した材料に泥汁と藁灰をまぶし、火床に入れて沸かす。
するとアイウィンが「なぜ泥汁と藁灰をつけるの?」と聞いてきたので「これは、表面だけ温度が上がったら表面だけ先に溶けてしまうので、中もしっかり沸くように保護して綺麗に沸かすため」だと言った。
そうしているうちに沸いてきたので一旦火床から取り出して藁灰をまぶし、また火床へ入れて温度を上げた。
そして材料を沸かしてアイウィンが強く叩くと、火花が飛び散っていく。
俺はアイウィンに叩いて欲しい場所を槌で指示しながらくっつけていく。
気がつくともう夕方で、「少し
と言い、火床に材料を入れて少しだけ温度を上げる。
温度が上がったら、今度は早いテンポで叩たいていき
とりあえず一回の折り返しをした材料を空冷で冷やして、置いて火を片付けた。
そして材料に石筆で「良1」とか書いて鍛冶場を後にし、夜ご飯を食べて寝た。
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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。
次回は少し長くなります。
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