キャンパス
クースケ
第1話 実家に帰りたくなる時
東京に来て、早や3年が過ぎた。
初めての一人暮らしは、ほとんどしてこなかった家事が少しずつこなせるようになってきた。都会は私の田舎と比べたらとても物価が高いからという、切羽詰まった事情もあった。
それに、仕事に慣れてきて休みの時間配分もできるようになってきたから。
たっぷり寝て、掃除や洗濯、食事の支度。
色々なことに慣れてくるにしたがって、実家への電話と実家に帰る頻度が少なくなってきた。
夕方になって薄暗くなってくると、街灯が一斉に点滅していく。
ふと、空を見上げると星が遠くに微かな光を放している。
そんなとき、田舎の漆黒の空にまばゆく手の届きそうな星たちを懐かしむ‥‥
たまには、帰ってみようかな。
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