第1話
「こちらで お待ち下さい」
国防総省ぺンタゴンなんてところに、呼び出されたジョン・ガルオドは一抹の不安を感じている。
「あぁ わかった」
ドアを、ノックして入るとブリーフィングルームに男が3人思い思いにイスやテーブルに腰掛けている。
「やあ」
「おい もう1人増えたぜ」
「コレは ホントに新しいシールズでも作るんじゃねえか ??」
「こんな 所属もバラバラの連中を集めているんだ ロクなことはねえな」
「言えてら」
「廊下の向こうで ターキーオットーマンに会ったけど あいつも参加するんじゃあないか ??」
「そうかもな」
「オレは ガルオドだ
よろしくな」
「ああ オレは───」
その時、ドアがノックされ気難しそうな眼鏡の男がいそいそと入って来る。
「4名 そろっているな」
「おい まさかの人物のお出ましだぜ」
「国務長官のマグヤネンだ
適当に 着席したまえ」
「これは いよいよだな」
「単刀直入に話す
これから4人で イエローストーン国立公園に向かって欲しい」
「えっ じゃあなんでここに呼んだ」
「話を 最後まで聞きなさい
ぺンタゴンから1週間かけて行って欲しい」
「えっ 飛行機を使えば1日で着きますけど」
「それはマズい
キミらには 1週間ここにいたということにする
つまり ハンビー1台に乗って陸路で行って欲しい」
「そんな ムダな」
「当然 警察に職務質問などされないように
あくまでもバケーションを装うのだ」
「えっ こんな今日出会ったばかりの男どもで
穴を 掘られたらどう責任をとってくれる?」
「それで イエローストーンに観光で行くんじゃあないですよね」
「あぁ
無事に 現地に着いたら詳細を話す」
「いや
今聞きたいね」
「キミらには オスプレイ2機分の着陸スペースを作ってもらう」
「なんだよ
乗っけてくれよ」
「極秘作戦だ
作戦名はウォールストリート」
「なッ」
「このままでは 向こう3年間トウモロコシが収穫できないほどの降灰が見込まれている
時間がないのだ」
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