明確な記憶は無いけどそれからすぐに私はクレジットカードなるものを作ったんだと思う。そして取り憑かれたように使いまくった。

なにせお金が無くても買い物が出来るんだから怖いもの無し。無敵だ、オレ様最強！ガハハ!!

そしてある日、こいつにはキャッシング機能というとてつもない素敵オプションが付いている事を知ってしまった。

なんと、この魔法のカードさえあれば買い物だけでなくお金も借りれると言うのだ。

そこでダメ人間が考えることはただ1つ。

「お金足りなくなった借りればばいいや。」

怖い。この女の思考が怖い。書いてて怖い。

大多数の人なら考えた事があったとしても実際にそうすることは無いと思う。

しかし私は渡りに船とばかりにキャッシングに飛びついた。ゴキブリホイホイ並みのスピードで飛びついた。そりゃあ早かった。

罪悪感はあったけど、まぁ少しならいっか！来月返せばいいだけだし〜♪という気軽な気持ちでキャッシングを始めてしまった。カード会社の思惑通り。

キャッシングするにあたってATMっぽい見た目の機械で出来るというのもポイントだった。

ATMのような機械で口座から引出ししてる人と見た目は変わらないんだから人目を気にしないで済む。これは助かる。まさに一石二鳥ではないか。バンザイ!!

こうして私のキャッシングライフの幕は開いてしまった。

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