第2話

彼女は明らかにさっきの泣いた表情と違っていた。


「ヒロ」


「・・・な、なんだ?」


彼女の声は険しくて、虐められている男子の弱々しい声とは待ったく、違う。覚悟の決まった勇ましく美しい魅了する声だ。


「アンタにこれから選択を与える」


「え、選択って」


「私に服を脱がせた犯人よね。私が訴えるか、私にこれから従うか」


「・・・っ」


「もう指紋も、付いてるし、さっきの表情からしてアンタもやり過ぎたと思ったんじゃないの?」


ヒロの様子はバレていると言った図星をつかれた顔だ。


「・・・まぁな」


「だから、ここで私につくか付かないか」


「・・・もし付かないって言ったら。」


「別に何かある訳じゃない、これから今まで・・・通りの・・・生活になるだけ。」


「着くと言ったら」


「私が体を使ってあなたを満足させてあげる」


クラスメイトはゴクと音が鳴った。ヒロは顔が赤くなっている。


そして、彼女の言葉は冗談じゃなくて、真剣だった。


「なる。」


「敬語使いなさい」


「なります」


そして、彼女は下僕を手に入れていた。

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