-第8節-
ブランショとハイネマンの連絡は、少なくとも一週間はかかると思っていた。それが翌日の朝にはすでにリストアップされていて、メイザースは新世代の魔法少女に驚くこととなった。
じっくりと資料に目を通す。それぞれの所在地、傾向、年齢。そして全ての資料を読破して、顔を天井に向けて仰いだ。「成程。賭けには成功してしまった。世界を救える。フランチェスカを救える。そうか……そうか。そうなのだな」メイザースは一筋の涙を流した。「フランチェスカ、君はもう独りで、ずっと独りになるのだな」
なにもない部屋で、メイザースは1人、ずっと目を瞑っていた。
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