転生アンチテーゼ

木木

プロローグ

僕は死にたかった。

だから自殺した。

父と2人暮らす家で、死んだ。

死ぬのは一瞬で、走馬灯もなかった。

ただ、死んだだけだ。

それは、僕の中の死が僕の生より少し大きくなっただけだった。

あらゆるものは死を内包していてそれは常に我々の背中にある。

僕の生は無意味だった。

同様に僕の死も無意味だ。

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