浅井一馬の事件簿1〜夢を叶えて〜

第4話 予知夢

**シーン: 遥香との別れの告白**

遥香（悩みながら）: 一馬、話があるんだ。

一馬（不安げに）: どうしたの？

遥香（深いため息をつきながら）: 最近の私たちの関係、考えてみたんだけど…

**シーン: 別れの理由**

遥香（複雑な表情で）: 私たちの夢や目標が違いすぎると感じてしまって。私の進むべき方向が、今の私たちとは違うのかもしれない。

一馬（驚きと悲しみの表情で）: でも、僕たちは一緒に頑張ってきたじゃないか…

遥香（優しく）: でもね、それがお互いの成長だと思うんだ。私たちはこれからも夢に向かって進むべきなんだと思う。

**物語は一馬が恋人との別れと向き合う中、彼が新たな段階に向かってどのように成長していくかを描いていく。**

　**シーン: 一馬の夢の中**

一馬（夢の中で会社の課長に昇進）: これが俺の机か…新しい課長の仕事、一つ一つ丁寧にこなしていかないとな。

千葉（夢の中で祝福しながら）: おめでとう、一馬！君にふさわしいポジションだよ。

**シーン: 夢から覚めて**

一馬（目を覚ますと、まだ現実）: ああ、それは夢だったか…でも、夢に向かって頑張らなきゃ。

**物語は夢の中での昇進が一馬に新たなやる気と自信を与え、彼が目指す課長のポジションに向けて更に努力する姿勢を描いていく。**

　現実は夢の様には甘くない。

　**シーン: 現実の職場での厳しさ**

木下（厳しい調子で）: 浅井、ここで何をやっているんだ？もっと早く進めろ！

千葉（困惑しながら）: 一馬、上司の機嫌が悪いみたいだね。

　一馬は千葉が優しくなったような気がした。彼女がいなくなったこともあり、性欲は溜まり風俗に行ったり、AVを借りるようになった。もしかしたら、千葉の奴いいことあったのかな？　

　一馬の読み通り、千葉は宝くじで1万を当てた。気分の良くなった千葉は木下に優しく接するようになった。さらに、夢の中で亡くなった祖父に『これ以上悪いことをすると報いを受けることになる』と告げられたのだ。

**シーン: パワハラの再燃**

　千葉は木下からの叱責や車の故障などでストレスを抱えていた。

　千葉（激しい口調で）: 君の仕事ぶりは酷い。こんなのできないのか？

　一馬（辛そうに）: もう少し教えてもらえませんか…？

　夢のことなどとっくに忘れ、一馬を蹴り飛ばした。

　一馬は帰りの電車で15歳の誕生日のことを思い出した。1月16日の寒い日だった。常日頃から殴ったりしてくる新見宏（にいみひろし）を背後からハンマーで殴って殺した。場所は夕凪中近くにある廃ビルだ。夜遅くだったから目撃者はいない。一馬は新見を殺す日の明け方、大地震が来る夢を見た。

　翌日、阪神大震災が発生した。

　兵庫県南部地震は、兵庫県南部を震源として1995年（平成7年）1月17日午前5時46分に発生した地震。兵庫県南部を中心に大きな被害と発生当時戦後最多となる死者を出す阪神・淡路大震災を引き起こした。

　課長になった夢を見た日に木下を殺しておくべきだった。