第7話 過去の恩と転移の事実

叔父さん叔母さん、俺は今、胡散臭い男に正座をさせられながら説教食らってます...


「ねぇ、誰が胡散臭いだって?今説教中だよね」

「はい、すいません。間違えました。」

そうだこいつ心読めるんだった...

「普通さ、神を名乗った相手に殴りかかる?確かに僕もふざけ過ぎたよ?でもさ、礼儀ってのがグチグチ...はぁ、わかった?」

でも、流石に長い...

「はい...」

やっと...終わった

「んじゃ説明に戻るよ?」

「やっとか...前フリがn「なんか言ったかい?」何でもないっす、お願いします。」

「はぁ...そうだね、始まりは君たちの国、日本。その日本の神々との約束」

は?

「待った、日本が関係あんの?!」

「当たり前でしょ。君たち召喚されてるんだし流石に無断じゃおかしいじゃん。」

「は、はぁ...」

何かマトモなこと言ってるぅ...こわぁ。


「続けるよ?」

神からの命令で二人の神が日本を作り始めた...イザナミ君とイザナギ君だったかな?二人は簡易的な足場の島を作ってそこに降り立つ...初めて出会った二人は恋に落ち、日本を作ったり子供を産んだり、順調だった。


でも己が産みを落とした火の神によってイザナミ君は死んだ...そっからはご存知の通り死して醜くなったイザナミ君とそれを見ちゃったイザナギ君の1000人殺す、なら1500人産むと何とも不毛な喧嘩が始まった...


当たり前だけどそんな状態は長く続かなかった。毎日1000人づつ送られてくる死人の魂をとうとう冥府は抱えきれなくなり、新しい命を産み落とす力も馬鹿にならず創造のペースは落ちてきた...


そんな時ようやく神々は団結し僕たちの世界に助けを求めたんだ。

「なるほどねぇ...え、でも俺らの世界って日本以外にも国ってあるよね?わざわざこっちに助けなんて呼ばなくてもって思うんだけど」

「それは簡単、日本以外の神達はイかれてるからね。なんとなく気に入らず息子を殺す神、暇つぶしに従者を殺したはいいが結局後悔する酒カスの神...上げたらキリがないほど他国の神は馬鹿ばっかり。一応まだマトモな部類の日本の神は他の世界だと上位に入る僕たちに助けを求めたんだ。」

「あ〜、なるほど...」

他国の神怖ァァ


「さて納得してもらったとこで続けるよ...といっても後は簡単。」

僕たちは君たちの国に輪廻の輪を創り出し、年に産むべき魂を数百個まで落とし込んだ。ただ、年々増すイザナミの「殺す」という強い怨念だけはどうにもならず泣く泣く富士山の一番奥底にイザナミを封印して力を抑え込んだ。


しかしそれ以上はほんとにどうにもならず、年に数千が死ぬことになってしまった...まぁ今の封印で数千レベルまで抑えられてるのが奇跡なんだけどねぇ。


こうして助けた僕たちに日本の神は報酬を約束してくれた。時々優秀な魂を僕たちの世界に流し、いざって時は無垢の魂を融通してくれるとね。そしてその無垢な魂が君達だよ。


「さて事情は理解してもらえたかな?」

「あ、あぁ。ちょっとスケールデカすぎて困惑はしてるが...大まかには」

「そうかい。なら良かったよ」

いやぁやけにカロリーを消費する話だった...


「あ、そうだ...本題は話したけど実はまだ聞かなきゃいけないことがあるんだった。」

聞かなきゃいけないこと?

「俺にですか?」

「そうそう。まずは1つ目、君ハブられてる?」

「はぁ?!」

なんてこと聞くんだこいつは...

「まぁいいから気楽に答えてよ」

「まぁ友達はいません...アイツ以外は」

最後だけポツリと零す


「なるほど、じゃ2つ目、二親等以内に恨んでる人いる?」

思い出したくもないあの女の高笑い、あのクソ野郎のニヤつき...最悪だ

「両親にはいい思い出がないもので」


「そっか。じゃあ3つ目、そうだなぁ君寝起きとか思考が纏まらないときさ、いつもより怖いとか、変とか言われない?もしくは口が勝手に動くとか」

「あります、けど...さっきから何なんですか?変なこと聞いて」


「ごめんごめん、これで最後の質問にするから。富士山、行ったことあるよね?」

「ええ、小4のときに一度」

「ビンゴ、もういいよ」

は?

「ビンゴって一体、それにさっきからの質問の意図を教えてくださいよ!」

「意図は一つ、君の正体を当てるため...ま、正確には君の中の、だけど。」

「中の?何言ってるんですか、だいたい俺はただの高校生で」

「まぁ、黙って聞いててよ。...さて、うちの女神に呪いを掛けて復讐でもする気だったかい?」


            イザナミ君?





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る