ヤリコンをぶっ壊しにかかる大和撫子とホワイトライガーその2
「いいわよ。やっちゃって」
ホストクラブから出た女グループ。水鏡冬華が気楽な口調でそういう。
「ほいっと、
ギィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイインッ! どかぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああん!
サリサ=アドレット=ティーガーが左手から技を出しホストクラブを一撃で爆破する。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ちょうどその時。
ミハエルたち男グループはじゃんけんをしていた。
「じゃあ負けた人が主に今夜の料理担当ねー。じゃーん けーん ぽ――――――」
どかぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああん!
フレデリック=ローレンスがそういって手を振りかぶって拳を出した瞬間、そのタイミングでサリサの
「…………なにあれ」
アリウスが爆風に髪をもてあそばれて色々諦めたような顔で呆然と呟くが、それに応えられるのは男グループの中にはいなかった。
「さあ…………」
サミュエル=ローズが呆然と爆発を見上げながらつぶやいた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「爆発オチ来た! サイテーって意見もあるけど、わたし結構好きなのよね。爆発オチ」
桜雪さゆがそうのたまう。
イケメンホストが爆発で吹き飛ばされて次々とギャグマンガの如く飛んで行く。
ネネェナ、レイン=ストライク、クロト=ジョナンの3人も爆発で吹き飛んで行く。
「どうせ死んでも3日でよみがえるからねえ、この摩訶不思議な大陸の中限定で。記憶がペナルティでとられるか所持金が半分になるのかわかんないけど」
「えっとね。どっかの遺跡で刻まれてた文字何だけどね
上2行が削られていてね、不完全なんだけど
XXX XXぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ
って呪文。なんのじゅもんかな、わかんない」
アン=ローレンが首を傾げながらそういう。
「それは…………」
水鏡冬華が言葉を詰まらせる。
「それは、封印しておいた方がいい呪文だわ」
水鏡冬華は、そう断言する。
「なんでですか? 悪魔でも呼んじゃうんですか?」
アン=ローレンは食い下がる。
「えっとね。悪魔を倒す呪文なんだけど…………完成系の呪文唱えると、力を自分に降臨させる呪文になるんだけどね」
と水鏡冬華は言う。
「え~、じゃあ、良い呪文じゃないですか」
「反動があるのよ」
「どんな?」
アン=ローレンは首をかしげて尋ねる。
「名前がね。変わっちゃうの。人々の記憶からも。しかも変な名前に」
「えっ」
「だから変な名前で一生すごすつもりがないと強さを得ても後悔するわよ」
「それは…………ある意味きつい反動ですね」
「でしょ?」
水鏡冬華は、片方の眉を上げてアン=ローレンを見やった。
「とうかーーーー!」
水鏡冬華の背中から、向こうから愛しの夫の声がする。
「はい!!」
水鏡冬華は、まだ続いている爆発オチに声がかき消されないよう声を張り上げて応える。
「そっちもけっちゃくついた~~~~?」
ミハエルがまだ遠くから質問する。
「見ての通りよ!」
水鏡冬華より先んじて、フィオラ=アマオカミが黒竜のしっぽで爆発オチを指さす。
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