百合ゲーに転生したのだが、どうすれば良いのだろう

むに

百合ゲーに転生したのだが、どうすれば良いのだろう




 ──気が付いた。気が付いてしまった。


 私は、転生者だ。

 百合をこよなく愛した男だった。

 好みの百合小説が見つかった、とうきうきで帰路に着いていた。

 そして誤って溝に足を突っ込み、転倒。運悪く頭をぶつけてしまい、死んでしまったのだ。


 うん、まあ。こんなことはどうでもいいのだ。

 問題は、この世界が最も推していたゲームであること。


 探索者と呼ばれる職業がある。

 異界という未知のエリアを探索し、怪物を倒したり、資源を持ち帰るというものだ。

 この資源が非常に有用であり、高値で取り引きされることから夢を見て探索者を志す者も少なくない。

 そしてそんな異界に愛らしい少女たちが挑み、その過程で仲を深めていく……が大まかなあらすじである。

 シナリオライターが良かったのか、とても濃密な百合が見れて当時プレイしていた私は尊さで死にそうになっていた。


 そんなゲーム世界に私は転生したのだ。

 嬉しいか、と言われれば肯定する。何せ、現実で百合を見られるのだ。喜ばない百合好きはいまいて。


 ──だが、まあ思い出した状況が悪かった。

 目の前に広がるのは死屍累々。怪物たちの死体があちらこちらに転がっている。

 少女がなにやら怪物に囲まれており、見捨てるのも目覚めが悪いと助けたのだ。


「あの、助けてくれて、ありがとうございました」


 茶髪というありふれた髪色。黄色にしては暖色の強い垂れ目。

 おっとりとした雰囲気を纏う彼女は──。


「構わないさ。いくら異界探索者は自己責任とはいえ、目の前で死なれるのは堪えるからね」


「うう、すみません」


 ──何処からどう見てもゲームの主人公だった。





 状況を整理しよう。

 まず、私は探索者だ。それもかなりの実力のある。

 これは自惚れでも何でもない事実だ。探索者は命を投げ打つ職業、故に殉職者も数多くいる。

 そんな中、いくつもの異界を壊し、多くの成果を上げてきた私は、周囲から“銀糸”と呼ばれるようになっていた。

 おそらく、私の銀色の長髪のことを指していると思われる。

 探索者の特徴から取られる異名は、数々の死線を掻い潜ってきた猛者に与えられる称号なのだ。


 さて、自分語りはこの辺りにしておこう。

 私の目下の悩みは、笑顔で着いて来る少女のことだった。

 どうやら窮地を救ったことで懐かれてしまったらしい。

 私が“銀糸”だと知ると驚いたが、すぐに私を強くしてくれませんかと頼み込む肝の太さは実に主人公らしいと言えよう。


 助けてもらった上、強くしてくれなんて図々しいとしか言いようがないのだが、彼女にも理由がある。


 少女もとい主人公であるリーリェは、借金を抱えている。

 それもすぐに返せるような額ではなく、数億にも上る桁の借金を。

 莫大な借金を持ったことにも理由があるのだが、今は関係ないので置いておく。

 一番マズイのは、借金を期日までに返しきれなかった場合、リーリェは奴隷になってしまうのだ。


 正直、私が彼女を鍛える理由はない。

 何せ、命を救ったとはいえ、赤の他人だ。むしろ積極的に関わっていく方がおかしいだろう。

 ……とはいえ、とはいえだ。彼女は多くの尊さを与えてくれた。

 たとえ、それが本人の預かり知らぬことだとしても私は恩を抱いている。

 だから答えは一つだ。


「いいよ。後輩を鍛え上げるのも先輩探索者の役目だ」


「……本当にですか!? ありがとうございます!」


 私は百合好きが破ってはならない掟『オリ主が登場人物と関わってはいけない』を破ってしまった。


 だって、仕方ないじゃないか。

 リーリェは、弱い。それこそ一人だと序盤の雑魚敵に苦戦するほど。

 終盤こそかなりの強さになるが序盤中盤はアイテムを使う要因と成り果ててしまう。

 それに一人のファンとして彼女が奴隷になるエンドは見たくないしね。


 あとはそうだね、うん。


 ……上目遣いは、ずるいよ。


 まあ、そんなわけで私は彼女を指南することになった。それが笑顔でついて来るリーリェに繋がるのだ。





 リーリェに指南を始めて六ヶ月が経過した。

 初めこそ武器の扱いは拙く、こちらはハラハラしていたのだが、今ではすっかり見違えていた。


 今日は異界に来て実地訓練を行なっていた。いくら練習したところで本番を経験しなければ成長は出来ないからね。

 ゲーム的に言えばプレイスキルがあっても経験値が足りないということだ。


 現在、彼女は狼型の怪物と対峙していた。


「はぁぁ!!!」


 剣を構えたリーリェが狼を斬りつけ、あっという間に倒してしまう。

 雑魚敵とは言え、怪物は怪物。一般人では敵わない力を持った化け物だ。

 本来ならば年単位で鍛えなければ狼型の怪物は倒すことはできない。

 それもこれも彼女の努力の成果だろう。我ながら鬼畜な修行だったろうによくついてこれたものだ。


「先輩見てました? 私、怪物を一人で倒せましたよ!」


「うん、見てたよ。よく出来たね」


 リーリェの頭を撫でてあげると彼女は照れ臭そうに笑みを浮かべる。


 かわいい。


 おっと、いけないいけない。私が主人公に見惚れてどうするんだ。

 最近、なんかこういう事も増えてきたし、気を引き締めないとね。私が主人公に惚れるわけにはいかない。

 だって彼女にはヒロインがいるのだから。

 百合の間に挟まるのは極刑すら生温い。リーリェの幸せを考えるのならヒロインとくっつくのが一番だ。


「……なんか、先輩が不愉快な事を考えてる気がします」


「うん? 気のせいじゃないかな」


「まあ、そういうことにしてあげます」


 んー、私が何かしてしまったのだろうか、リーリェの機嫌が斜めだ。

 確か人気のスイーツ店がこっちにも出来たはずだ。甘い物好きの彼女を誘えば機嫌も治るだろう。

 そうとなればもう少し怪物狩りをしたら帰ろう。


「さ、もう少し狩りを続け──」


 ──嫌な予感がした。


 咄嗟にリーリェを押し倒すと、先程まで彼女の頭部があった位置に黒い影が通過した。

 黒い影の正体は、ボロボロのフードを被った骸骨。手には大鎌を携え、いかにも死神然とした立ち姿をしている。


「何故、“刈り取るもの”がこんなところにいる」


 刈り取るもの。

 それは探索者が最も恐れる悪夢。弱い相手を狙って殺し、愉悦に浸る怪物。

 コイツの厄介な点は、目にも止まらぬ素早さ。

 今回は奇跡的に回避できたが突然、あの速さで攻撃されたら避けることすらできずに死ぬ。

 その速さを活かし、攻撃されても回避するのだから仇も取れない。

 容易く命を手折る故に、この怪物は、“刈り取るもの”と呼ばれた。


 私一人ならば逃げれただろう。これでも異名持ちだし、なんなら私一人ならば襲ってこなかった可能性すらある。

 だが、私は逃げる事が出来ない。


「…………あ、あぁ」


 リーリェは震えていた。

 当然だ。死の気配を纏うアレを見て正気でいられる方がおかしいのだ。

 ましてや彼女は探索者を始めて数ヶ月、慣れてるわけがない。


『くけけけけ』


 不気味な笑い声を上げる死神に思わず溜息を溢す。

 剣を抜く。


 それは、白い長剣だった。

 どこまでも白く白く白い。

 雪のような冷たさはなく、月のような静けさはなく、そこには不思議な暖かさを感じさせる。


「いくよ、白夜」


 ──魔剣。

 異界から発見される資源の一つの中でもトップクラスの希少さを誇り、特殊な能力を持つ不思議な剣。

 白夜もそんな魔剣の一つだった。

 その能力は極めてシンプル。


 途轍もなく頑丈で途方もなく重い。


 ただそれだけ、頑丈こそ目を引くがその重さは力自慢が両手で引き摺るのが精一杯というほどで実用には程遠い。

 まあ、私は使えるのだが。


「君は、私の大切な後輩に手を出した」


 死神を睨め付ける。

 死神がびくりと震える。


「ちょっと、いや少し……許せなくてね」


 一歩踏み出すと死神は後退る。


「愚かな自分を恨むと良い」


 何かに気が付いた死神は逃げようとするが|強化(ブースト)を使い、一瞬で距離を詰める。


「逃 す わ け な い だ ろ う ?」


『くけけけっ!?』


 強化された肉体で死神を斬り裂く。

 水を斬ったような変な感触だったので細切れになるまで斬り裂けば、探索者の悪夢は黒い霧となって消え去った。





 異界から生還した私たちは、探索者組合に駆け込み、“刈り取るもの”と遭遇したこと、そして私がそれを討伐した事を伝えた。

 最初は戸惑っていた組員だったが、“刈り取るもの”を倒した際に落とした黒い結晶を見せたところ、蜂の巣を突いたような大騒ぎとなってしまったが、無事に私の討伐が認められた。

 また様々な異界に現れていた“刈り取るもの”は、同一であったことが判明し、私は死神の被害にあった遺族たちがかけた賞金を貰い、莫大な資産を得てしまった。

 これの使い道には困っているのだが、なんとなくすぐに決まる気がする。


 私はリーリェと共に泊まっている宿屋に戻っていた。


「先輩ったら、すっかり英雄ですね」


 先程までのお祭り騒ぎを思い出して言っているのだろう。

 確かにすごい熱狂ぶりだった。それを裏返せば“刈り取るもの”に恐怖していた人がそれだけ居た、とも取れるわけだけど。


「そんな大層なことはしていないんだけどね」


 ただリーリェを狙われてムカついたので倒した。英雄譚としての出来は下の下だろう。

 ふと、リーリェの顔を見れば膨れっ面でこちらを睨んでた。


「私にとっては大層なことです。だって、二度も命を救われたんですよ?」


「それはうん、そうだね」


 彼女の命を救うのは、大事ではないというように解釈してしまったのだろうか、謝った方が良いだろう。


「その、ごめ──」


「だから、何かお礼をしなきゃいけませんよね?」


 うん? 何か話が変な方向に行っている気がする。


「お礼なんていらないよ。私とリーリェの仲だし」


「いえ、親しき中にも礼儀ありと言いますし、私も抑えきれないので」


 抑えきれない? 何が?

 なんで近づいて来るのかな。

 思わず後退りしつつ気が付けば壁際まで追い詰められていた。

 リーリェの目は、獲物を追い立てる獣のような嗜虐さを宿している。


「あの、なんで顔を近づけて──んむっ!?」


 私の唇に柔らかいものが触れる。

 その時間は数瞬に満たないだろう。

 けれど、私にとっては無限等しい時間が過ぎると腰が抜けて、座り込む。


「──ふぇ?」


 キス、した?

 ボク・・、リーリェとキスしたの?


 自覚すると同時に自分の頬が一瞬で赤く染まるのがわかってしまう。


「ボク、キスして……え、えええ!?!?!?」


 羞恥と驚愕によってボクの頭はパニックになる。

 あわあわと慌てるボクを見て、リーリェは聖母のような笑みで抱きしめて来る。


「ふふっ、先輩ホント可愛いですよね。触れるだけのキスでこんな大慌てになるなんて……」


 え、百合はどうなったのさ! なんでボクにキスしたの!?


「ううっ、ふしだらだぁ……後輩が淫乱になっちゃった……」


「もう、人聞きの悪いこと言わないでください。こんなことするのは先輩だけですよ」


 その言葉にどきりと心臓が高鳴る。

 ただでさえ早かった心拍数がさらに上がっている気がする。


「ばかぁ……」


「いつもは凛としてる先輩が、キス一つでこうなるなんて……やっぱり先輩も女の子・・・だったんですね」


 ──そう、ボクは前世では男だったのだが、今世では女の子になっていた。

 それも銀髪ポニテのクール系美少女に。


 TS百合は普通に好きだったが、自分がそうなるのはなぁ、と普通に生きてきた。

 だけど、誰が百合ゲーの世界だって気が付くんだよ。

 

 リーリェの胸に顔を埋めて文句を言う。


「違うもん、ボク男だし」


「こんな可愛いのに男は無理がありますって」


 あやすように撫でる手が気持ち良い。

 ん、段々と眠くなってきた。


「ね、先輩。先輩のこと名前で呼んでも良いですか?」


 リーリェがなんか言ってる。まあ、取り敢えず答えとこう……。


「……うん」


「やった。ゼーレ先輩はすっごく強くて賢いのに、とっても可愛いですよね」


「…………ん」


 なんだか心地良い、な。


「私が怪物に囲まれていたとき、助けてくれたり、なんだかんだ言って修行をつけてくれたり、今回だって助けてくれた。ゼーレ先輩は私の英雄なんです」


 ……。


「そんなかっこよくて優しい女の子に惚れないわけないでしょ?」


 …………。


「──ゼーレ先輩。ここまで後輩をたぶらかしたんです。覚悟してくださいね?」


「…………すぅ……すぅ……」


「寝ちゃってますね……あ、そうだ」





「ふわぁ」


 うーん、どうにも目が冴えてる。

 もう少し寝ていたかったけど……仕方ない、起きるか。


 ん? なんか暗い。

 それにふにふにしてる。

 動こうとすると何かに阻まれて身動きできない。


「んもう、先輩くすぐったいです」


「んえ?」


 上から降ってきた声の方を向けばリーリェが眠たそうな表情でこちらを見ていた。

 この体制、まるで私を抱えて寝ていたような──。

 その考えに至ると眠気は一気に晴れ、代わりに疑問で脳内が埋め尽くされる。


「え、え? なんでボク、リーリェと?」


「ええ? 忘れちゃったんですか? 昨夜はあんなにも私を求めてきたくせに?」


 ボク、リーリェに手ェ出したの!?

 いや、まてまてまて……冷静に考えろ私。

 昨日は酒を飲んでないし、もみくちゃにされて疲れ果てていた。手を出す余裕なんて──。


「あっ」


 思い出した。

 思い出してしまった。

 ぼ、ボクはリーリェにキスされた上、抱きしめられたのだ。

 思い出した途端、赤面してしまう。


「うううううう」


 目の前にあったリーリェの胸に顔を埋める。

 羞恥心で頭がどうにかなりそうだ。


「ゼーレ先輩、可愛い♪」


 優しく頭を撫でられる。

 えへへ、嬉しいな。


 ……まてまてまてまて!!!

 ボクってこんなチョロいのか!?

 とりあえず撫でるのをやめさせないと! 僕の思考が溶ける!


「な、なでるなぁ」


 手を払い除けようとするが頑なに撫でるのをやめてくれない。


「ゼーレ先輩、私決めたんです」


「……なにを?」


 なにか嫌な予感がする。

 その先を言わせてはならない。そんな気がする。


「私、ゼーレ先輩のことを落とします」


 なんて良い笑顔でとんでもない事を言うんだ、この後輩。


「覚悟してくださいね?」


「は、はは」


 ──どうやらボクは百合ゲー主人公の|攻略対象(ヒロイン)に選ばれてしまったようだ。


 ……すぐに陥落なんてしないから、しないからな!






《ゼーレ・ストライフ》

 本作の主人公。

 元は単なる百合好きオタクであったが、転生したら銀髪ポニテのクール系美少女になっていた。

 “銀糸”の異名を持つ高位の探索者。銀糸の意味は彼女の髪色もあるが、そのあまりにも鋭い剣閃が銀の糸のように見えたからというもの。

 ビジュアルも良く、優しい性格のため、人を勘違いさせやすく男女問わず落としてきた。

 生まれは貴族であり、家族仲も良好であったが冒険がしたいと喧嘩して家出してしまい、実家に対し、申し訳なさがある。

 なお、ストライフ家には家出してすぐに発見されていた。しかし、あまりにも楽しそうに探索者をやっているので危ない目に遭っていたらすぐ連れ戻すことにした。

 リーリェのことは、最初こそゲームの主人公として見ていたが良い子過ぎて、そんなことを忘れて可愛い後輩として接していた。

 その結果が本編である。

 本編後、リーリェに翻弄されたり、原作ヒロインもゼーレに惚れて修羅場になったりするのは、また別のお話。

 あと、リーリェよりも身長が低くぺったんこ。


《リーリェ》

 原作の主人公。

 茶髪で金色の目をした美少女。

 怪物に囲まれてピンチな時にゼーレに助けられて、一目惚れした。

 図々しいと自分でも思いながらゼーレとの鍛錬に励み、凄まじい速度で成長したのはやはり主人公だからなのか。

 “刈り取るもの”の際、私の大切な後輩と言ってくれたことが嬉しくて襲った。

 借金に関しては「ゼーレ先輩と関わるのは身を綺麗にしてからにします」と言って三ヶ月で完済した。

 三ヶ月間、ゼーレを放置した結果、拗ねてしまい、しばらく話を聞いてくれなくなった。

 

《魔剣“白夜”》

 魔剣として発見された時は高値が付いていたのだが、能力が単に重く、硬いだけというシンプルさと誰も持ち上げることができなかった為、とある武器屋の片隅に眠っていた。

 実は意思を持つ魔剣という伝説級に珍しい物だが、誰にも使われず拗ねていた。

 そんな魔剣を安いからと買ったのがゼーレである。

 ゼーレの|強化(ブースト)は、白夜を軽々振り回すほどの出力があり、尚且つ繊細な剣術に魔剣は惚れた。

 ゼーレが使いやすいようにと怪物の魂を喰らい、自己改造を続け、もはやゼーレ専用の剣となっている。

 そのうち、人化を覚えてゼーレに甘えようと何か愛を拗らせた魔剣。

 

《異界》

 世界の記憶に何らかの悪性情報が混ざり、地上に顕現した空間。

 異界資源と呼ばれる物や怪物の素材は高値で売れる為、夢を追う者が絶えない。


《探索者》

 異界に潜り、異界資源の採取や怪物と戦う者。

 莫大な収入を得るが、命を賭けた賭博とまで言われ、成功する者は数少ない。

 しかし我こそはと異界に挑む者は絶えない。


《魔術》

 自身の魔力を起爆剤として様々な超常現象を引き起こす技術。

 本編では|強化(ブースト)が該当する。


《|強化(ブースト)》

 様々な基礎能力を向上させる魔術。

 初歩的な魔術の一種ではあるが、究めるのは困難とされる。

 究めれば身体能力向上や武器強化だけでなく、薬の効能を強化したり、特定の効果だけ強化するなど応用が効くようになる。


《“刈り取るもの”》

 正式名称は死神ザ・デス

 その素早さと大鎌で、多くの探索者を葬った怪物。

 人間が複数居た場合、一番弱そうなのを殺し、その反応を見て愉しむという性格の悪いやつ。

 今回も同じようにしようと攻撃したが避けられ、竜の尾を踏んでしまった。

 ゼーレと対峙したとき、死の象徴であるはずの自分が恐怖していることが理解出来ず、混乱していた。

 本来、殺されても復活するがゼーレへのトラウマとコアである黒い結晶を外に持ってかれたので無力化された。

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百合ゲーに転生したのだが、どうすれば良いのだろう むに @42gamisan

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