25歳の貴女へ

ヨル

25歳になった貴女へ


解けかけていた紐に気付いて、それを結び直すように、疎遠になりつつあった私たちの縁を、貴女は再び結んでくれた。

時が経っても変わらず私に接してくれている優しい人。

そう思っていたら、その足で今度は遠くへ行ってしまった。

再び離されてしまったけれど、それでも貴女からは連絡がきていた。


「あの人はもう 思い出だけど 君を遠くで見つめてる」

そういう歌詞があった。


私は解けかけた紐に気付いたとき、これも思い出になると、そう受け入れていた。

もう追いかけたり、焦らなくていい。

それでいいと思っていた。

それでいいと思えるほど、充分に貴女に愛されていたと言えるから。

貴女の形で、貴女の愛し方で、貴女のままで。

それがどんなに私を救ったか。

貴女が思い出になっても、私の中で生き続ける。


今の私が私なのは貴女のおかげ。

貴女のせい、とも言えるけど。


これ以上もこれ以下も望まない。

そうやって、ずっと大切にしていきたい。

この関係を、これからも。


この先のいつか、貴女が私を思い出してくれるような日があれば、それがどれだけ幸せか。


未来がどうなっても、私は貴女の幸せと健康を願っている。

これからも、貴女が素敵に過ごせますように。


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25歳の貴女へ ヨル @0317asa

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