第50話 秘策で一気に勇者の成績を逆転して追い抜いてやる!

「おおおおおおおお!」


唸り声を上げているのは、最上階の真ん中にいる10メートルの女巨人カタリーナ。


巨人の塔のボスキャラだ。


次々襲ってくる巨人は、奴が次々生み出していた。

つまり、巨人の母って訳だ。


「おああああおあああ!」


カタリーナから産み落とされた3メートルの巨人が、粘液をまき散らしながらこちらに向かって来る。


「エクスファイア!」


フィーナの炎の魔法が炸裂。

生まれたての巨人は一気に灰となった。


カイトのレベルが上がった!

カイトはレベル5になった。


よし!

同じパーティのメンバーが戦ってくれれば俺にも経験値が入ってレベルが上がる。

ちなみに、リムルはNPC扱いなので奴は同じパーティメンバーだけど、あいつが戦った分の経験値は俺らに入らないし、俺らが戦った分もあいつには入らない。


カタリーナが産み落とす子供たちを次々倒していく。


名前:カイト

年齢:16歳

レベル:10

体力:182

精神力:1048

攻撃力:894

防御力:181

幸運:701

素早さ:601

職業:魔導士

装備:金の剣、鉄の鎧

スキル:十字切り、袈裟切り、百連刺突、ウオーターガン

次のレベルまでに必要な経験値:5000


よし!


水魔法ウオーターガンを覚えたぞ。


「おああああああ!」


子供を倒されたカタリーナが怒ってこちらに向かって来る。


「カイトさん、私頑張ります!」


「カイト坊やは後ろでみてなさぁい」


心強いアオイとエミリア。


「エクスファイア!」


何も言わず魔法を発動させるフィーナ。


なんて頼りがいのある奴らなんだ。

ゲームでは選ばなかった奴らだった。

俺はゲームでこいつらを選んでたら良かったと思う。


「おあああああああ!」


アオイの強化魔法で強化された炎の魔法がフィーナの手の平から炸裂する。

焼けただれるカタリーナ。


「ナイトメア!」


そこにエミリアの闇魔法が発動。


カタリーナの体力が一気に1になる。


「ウオーターガン!」


とどめは俺。

覚えたての水魔法でとどめだ。


「やったぜ!」


「やったです」


「やったわぁ!」


「ふむ……」


おっと、喜んでる場合じゃない。


最後の仕上げだ。


「ミナミ、状況を教えて!」


リムルの倒した巨人数は1053人。カイトの倒した巨人数は35人


すげぇ差だ。

奴は今も下で巨人を倒しまくっているんだろう。

レベルも30になっている。

伸びしろも半端なく、全てのステータスが一気に上昇している。


だが……


一気に逆転してやる。


「ミナミ、残りの巨人数は?」


1100よ


あと1100体。

一気に倒せば、リムルを逆転できる。


俺の秘策で、一気に倒してやる!


「アオイ、俺を今から強化してくれ!」

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