双子の魔法少女2

AKI

プロローグ 始まりの双子

この物語の日本では平行世界が4つあり、それぞれの日本が時間と文明をリンクさせながら独立し存在している。

現在4つの世界の全てで罪を犯し、追われる身となり、

隠れがら密かに暮らす双子の天使姉妹がいた。

名前はジェラとジェリカだ。

身長は2人とも160センチくらい、

一卵性の為、同じ顔立ちだが、

ジェラは白髪でジェリカは黒髪の対照的な容姿となっている。


罪を犯すまでの2人の昔の話。

ジェラとジェリカは、4つの世界を管理する神様に選ばれ魔法少女になり、そして功績を上げ天使になった。

だが、天使として悠久の時を生き、人間を導く事。

それは天使になっても、普通の人間と何ら変わらない精神と心を持つ2人には耐えられなかった。


ある日、ついに永遠に続く役目に耐え兼ね、

ジェラとジェリカは神様に願い出た。

「人間に戻りたい」と。

だが天使は4人しか存在していない。

それは現存している世界の数と同数である。

当然、神に2人の願いを聞き入れる事は出来ない。


ジェラとジェリカは仕方なく、神の元から逃げ出した。

天使としての責務を投げ出したのである。



何故、天使を自力で生み出せる神様が、

人間を天使にする事になったのか?。

それは人を導く事が役目の天使は、

人間の心を知る事が絶対条件だからである。


神はゼロから天使を作る事が出来ても、

人間の心までは作り出せなかった。

人の心を理解出来ない天使に、人間を導く事は不可能である。

なので、人間を選び天使に転生させる事としたのだ。


だが人間を天使にすると、今度は心と精神が悠久の年月に耐えられない、そんな別の問題が発生したのである。



神様は2人の天使、ジェラとジェリカを失った後。

身体に少々の神の力を宿す、双子の魔法少女を誕生させ、

各世界の維持を任せた。


元々の魔法少女は、直接に神の加護を受ける天使候補の少女だった。

だがジェラとジェリカが、天使の責務を投げ出した1300年ほど前からは、役割が変わり、世界の秩序を守る存在となった。

そして、その証として各世界の魔法少女を代表する者に、神器が与えられ、代々受け継がれている。



逃げたその後、双子天使のジェラとジェリカは、天使としての役割からは解放された。だが天使から人間に戻る方法を、ひたすら探すことになる。

神はジェラとジェリカを罰したりはしなかった、だが人間に戻す事もしなかったのだ。


天使を人間に戻せる唯一無二の魔法それは、

『魂転移魔法』

神様以外で、この魔法を使える者は、

ジェラとジェリカが世界中を、1300年探しても見つけられなかった。


この50年は手段を択ばず、片っ端から魔法少女の素質を持つ赤子を誘拐し適性を検査したが、見つける事は出来なかった。

この行いによりジェラとジェリカは、ついに神様を敵に回す事となってしまったのである。


だが現代、その唯一無二の

『魂転移魔法』

を使える人間が存在している。

その事実をジェラとジェリカはまだ知らない。

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