第3話 死のラブレターその1
『大切なリクドウ君へ
最近、いつも貴方を見ている時間がとても楽しいです。あなたと見ていると、心が温かくなり、幸せな気持ちになります。
あなたの笑顔や優しさにいつも癒されています。一緒にいると、自然と笑顔が溢れてしまいます。あなたとの会話や共有する瞬間は、私にとって貴重な宝物です。
私は、あなたのことを本当に大切に思っています。あなたのことを考えるだけで、心が弾むような感覚になります。あなたのことを支えたり、笑顔にしたりすることができる存在でありたいと思っています。
もし、私の気持ちに少しでも共感してくれるなら、一緒に素敵な時間を過ごすことができると思います。私たちの関係がどんどん深まっていくことを楽しみにしています。
六道くん、私はあなたにとって特別な存在でありたいと願っています。もし、私の気持ちに興味があるのなら、一度だけでもいいので私に返事をくれると嬉しいです。
今日17時半学校の裏庭にいらしてください。
あなたとの未来を想像するだけで、心が踊ってしまいます。どうか、私の想いに耳を傾けてくれると幸いです。
愛を込めて、私の招待を明かします。』
朝、学校に登校するとオレの下駄箱の中にこんなラブレターが届いていた。
「古典的だな…。」
オレが内容を見ながらそうつぶやいてると、後ろから、随分と、聞き馴染のある声が聞こえた。
「
こいつの名は
顔面が美形だが、中性的、どちらかというと女性的な顔立ちのせいで、本人は男なのだが、男子的な生徒からは、ガチ恋勢、多数なアイドル的な扱いを受けている。 そのせいで行動をいつも共にしているオレにも妬み的関連のトラブルは少なくない。 本人も女の子扱いされるのは、不服そうだ。
オレから言わせて見れば、そんなに嫌なんだったら、所謂『萌え袖』みたいになってるぶかぶかの制服のサイズをちゃんと、合わせて、髪型もそんなボブカットみたいなオカッパ頭をやめればいいのに、まぁ本人はこの髪型を16年ぶりに、男たちの間で流行りとして再来した『マッシュルームヘア』だと思っているようだが、まあ美容院に騙されるこいつのオツムの問題だな…。
「あ…っ あわわ 六道それって。」
オレが読んでいたラブレターを見てフクサワは、激しく動揺しながら声にならない声をあげた。 あわわなんて ホントに言う奴いるんだ…。
「あぁ……ラブレターだよ。」
「やっやったじゃん!」
まだ狼狽えているのかフクサワは小学生並みの感想を口にした。
「そうか? ラブレターはいいが、内容がなんかストーカーみてぇんだよ。コイツ…しかも今どきラブレターなんて…。」
「もう!! 贅沢ばっかり、僕なんて男の子にしかそんな物もらったことないのに。」
あっ 男はあるんだ…まぁそりゃそうか。
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