黒肌危機一髪! 転生先はダークエルフ どこへいっても敵だらけ のはずが生い立ちを話したら受け入れてもらえました
曲威綱重
第1話 ダークエルフは嫌われる
「いかに姿を誤魔化そうとも無駄です。邪悪なダークエルフよ!」
エルフが率いる冒険者のパーティに取り囲まれた僕は、またしても危機一髪の状況に陥っていた。
どうしてこう転生してからこのかた、僕が置かれる状態はひどいものばかりなのだろうか。
僕はうっかりため息をついてしまい、恐らく目の前にいる冒険者パーティのリーダーなのであろう女性エルフの怒りを買ってしまった。
「その態度はなんですか!私たち程度など相手にする価値もないとでも……!!」
「いやいやそうじゃなくてですね。自分はなんてついてないんだと己の不運さにあきれ返ってたわけで……」
「何を言っているのかよくわかりませんが、油断させようとしても通用しませんよ!」
冒険者たちが手にしている剣やら弓やらファンタジー世界につきものの武器が、一斉に僕に突き付けられる。
この状況は危機一髪というより、もはや絶体絶命といったほうが似つかわしい。
絶望的な状況に僕は頭を抱えたい気分だった。
(一体どうしてこうなったんだろう……)
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