魔神殺しの不幸少年〜どんな魔法でも無条件で使えるチート魔導書と出会った僕は、全ての不幸を塗り潰し現実と魔法世界を無双する〜
キムチ鍋太郎
プロローグ
1ページ 聖なる夜の出会い
何をやっても裏目に出て、まるで上手く行ったことが無く、学校ではいじめられていた。それでも決して見捨てず、側でいつも寄り添ってくれていた両親は事故で死んでしまった。
今はお爺ちゃんの家に住んでいて、『面倒ごとを押し付けられた』などと言う認識で僕の扱いは邪険にされている。
この上細々とした不幸をあげたら、それはもう本当にキリがない。
心の底から絶望し、ハッキリと分かった。この世には、奇跡も魔法も無いんだってことを。
一度は考えた。魔法はあるかもしれないと。こんなに不幸なのは悪い魔法使いが僕を呪ったに違いない! なんてね。
僕は消極的になった。
何にも希望を抱かなくなった。
奇跡なんて、信じなくなった。
だから驚いたんだ。
宙に浮かんで喋る本。
こんな、ファンタジーみたいなことが有るなんてまさか思うわけが無い。
そんな奇跡が、僕に起きるだなんて。
『やあ、ぼく!』
「あ、あり得な……い……」
『あり得るのさ! 早速だけど、ぼくへ贈り物があるんだ! ……あれ、もしかして気絶してる?』
12月25日、聖なる夜。
これが僕と本の出会いだった。
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