きっと運命なんだ

柊藍々

よくある展開

朝。アラームの音で目が覚める。

『うるせぇアラームだな…』

そう文句を言いながら体を起こす

高校生活1日目。彼氏いない歴=年齢支度をして家を出る

『いってきまーす』

しばらく歩いたとこに学校がうっすら見えてきた。その時目の前が暗くなった。

『いて…』

「わわ!ごめんなさい!」

『大丈夫です、貴方に怪我は無いですか…?』

「大丈夫です!あ、僕は蒼乃月と言います!」

『男…?』

「?男ですよ?」

『あっそ、』

頬が熱い気がした。きっと気のせいだ

『私は仲野碧葉』

「碧葉ちゃんよろしくね!」

満面の笑みでそう言ってきた。胸がどくんと高鳴る。私好きなんだ月くんのこと。いやただ名前呼ばれて恋と自覚するのは早いか…まぁ気のせいだ、

「じゃあ学校まで一緒にいこ!」

『う、うん、』

学校についてクラス表をみる。私は1-Dだった。月くんはどこだろう…

『あ…』

「あ!碧葉ちゃんと同じクラスだ!」

『そうだね!』

一緒に教室まで行く。席を確認すると流石に結構離れていた。私が窓側で月くんが真ん中の後ろ。

自己紹介のときになって月くんの番が来た。

「蒼乃月です!可愛い物とか甘い物が大好きです!よろしくね!」

自己紹介が終わると周りが“可愛い”“私狙っちゃおっかなーw”という声が聞こえる。

自分の番が来た。

『仲野碧葉です。よろしく』

と自己紹介すると周りは“んー、なんか可愛げなくね?”“俺あいつ嫌いだわー、”“なんか狙ってる?w”文句しか言われなかった。休み時間になって月くんの席を見ると囲まれていた。私は一人本を読むだけ。

「碧葉ちゃん!なに読んでるの?!」

『え、月くん…?』

「あ、来ちゃ嫌だった…?」

『ううん、違う他の子と話してたから私のとこ来ていいのかなって』

「ここだけの話、碧葉ちゃんと喋るのが1番好きだからさ!」

『…そ、』

私は下を向いて返事した。自分の顔は赤くなっているだろう。だって周りが“調子乗ってる?”などと言うから。

「?どうしたの?」

『う、ううんなんでもない…』

「…なんでも無くないでしょ、碧葉ちゃん」

『え、なんで…』

「だって泣いてるもん。」

『え、私なんで泣いて…』

彼の手がそっと私の涙に触れた。

「心配だよ、碧葉ちゃんのこと」

『私なんか心配しなくても…』

「…好きだから心配なんだよ」

そう囁いてきた。両思いと知った瞬間顔が真っ赤になった。

帰り道。一緒に帰る事になった。

『ねぇ月くん、朝の好きってどんな意味の好き……?』

「恋愛として。ぶつかった瞬間に好きになったの」

『…私もその…好き、』

「じゃあ改めて告白しなきゃね。」

『こ、告白…』

「何でもう照れてるのwww」

『考えたら恥ずかしいから…』

「…好きです。僕と付き合ってください。」

『もちろんです。』

「ふふっ、碧葉ちゃん!」

そういって飛びついてきた

『わ、ちょ、月くん?!』

「大好きだよ。」

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きっと運命なんだ 柊藍々 @ramom0520

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