リアルで言えないことを書くページ

@dekuno_bou

第1話

僕が覚えてる中で1番小さい頃の記憶は母親が1人洗面所で泣いている光景だ。

「なんで私が…」みたいなことを言っていたと思う。まぁそうだ、売れない自営業をする父親と、それを手伝う母親、どちらも家に居たのに僕の育児をしたのは母親だけだった。

父は普段は僕が話しかけても無視するくせに、僕がしでかせばここぞとばかりに叱って、僕が居なくなったあと母に「お前がちゃんとしていればっ!」って叱っているのを何度か聞いた。

そりゃまぁ疲れるよ、泣くし、理不尽だと思う。


いつからなのかは分からないけど、母親も壊れていった、小学生の頃はランドセルとか持ち物全部玄関の外に投げ出されて、「あんたなんか要らない!出てけ!」って怒鳴られた、父親も怒ると「なんでそんなふうに育ったんだ」とか「ほんっとお前はめんどくさいな」とか怒鳴ったり、僕を引きずり出そうとした。抵抗してたのが良くなかったのかな、4歳下の妹は抵抗せずそのまま投げ出されて「じゃあ家出る!」ってなったのか3歳で家出w

その後妹に対してはそういうことしなくなった。

僕には変わらず、、


最初のお母さんの泣き顔からかな…僕の存在価値なんてないんだって思うようになったのは、

最初は「居ない方がいいのかな?」だったのが、「消えた方がお母さん楽だよね、」「僕がいなければ2人とも喧嘩せずに済んだんだ」「要らないんだもんね、消えた方がいいよね」「自殺っていうのがあるのか!これなら居なくなれる!」ってなってった。

ドラマで自殺を知った時は嬉しかった、消えるっていうのは何となく理解してたけどどうしたら消えられるのか分からなかったから。


最初僕の中で自殺ってポジティブなものだったの


でもその後飼ってたペットが亡くなって、悲しむ親を見て、家族が死んだら悲しいんだって理解して、「僕が死んでも泣くのかな…」って疑問になった、僕は家族のグループには入ってるけど、毎日のようにやらかして、毎日のように「要らない子」とか「めんどくさい子」って言われてたから、お荷物が居なくなって清々するのか、家族だから悲しむのかどっちなんだろって、

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