危機一髪
Grisly
危機一髪
巨大な宇宙船が地球にやって来た。
地球と長い事睨み合っているS星。
その星の主力戦艦である。
ゴゴゴゴゴゴゴ。
凄まじい音を立てて、
地球をゆっくりと一周し帰って行った。
守備隊には大変な緊張が走ったが、
相手には攻撃の意思はなかったらしい。
危機一髪。皆胸を撫で下ろした。
「ああ良かった。
攻撃されては、ひとたまりもない。
一時はどうなることかと思いましたが、
きっと要人の地球視察かなんかでしょう。
あれだけ大騒ぎして疲れた。
今日は安心して眠れると言う物です。
本当に攻撃がなくて良かった。
無事で済みました。」
それを聞いていた上官は、
こう返した。
「何も無事で済んでいないぞ。
いいかね、確かに、普段からS星と対峙し、
S星の技術力に慣れ親しんでいる
我々からすれば、
確かに何と言う事もない訪問なのだ。
しかし、あんなものを初めて見た
一般人はどう思う。
今に世界中パニックになり、
世界は、内輪から
大きく崩れ去るぞ。
世界が再び一つになったとして、
それは多くの血が流され、
何もかもが変わってしまった後だろう。
まさしく崩壊。
あいつら、
1番恐ろしい攻撃を仕掛けて来やがった。」
危機一髪 Grisly @grisly
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます