TSしたから女の子を堪能する
@arisiax
第1話 目が覚めたら女の子になってた。
落合沙羅、16歳。これが今の俺の名前だ。
今の名前だというよりは、ついさっき前世の記憶を取り戻したというのが正しいだろう。だから正直、前世の俺と、女の子として生きてきた16年間の記憶が綯い交ぜになって軽く混乱していたりもする。
「私、やっぱかわいーなー。」
鏡を見ながら髪を整え、軽くリップをする。紅をさすとほんのり朱くなるリップは、朝のテンションを軽く上げてくれる。正直気持ちを整理するのに1日くらいは時間が欲しかったが、そうも言ってられない。なにせ今日が晴れの高校1年生の初登校なんだから。
家から電車で一駅、ホームを出ると目の前に学校がある。私が通う女子校だ。一駅分の間に色々考えていたけど、前世の記憶がぼんやりと薄れて今はいい感じに定着している感じはある。口調や言動が男っぽくなったりもするけど、やっぱり私は女の子として生きていくのだろう。
あらかじめ連絡されていたクラスに入り、自分の名前が書かれた席に座る。
「ねぇ、名前なんて言うの?」
誰とも喋らずスマホを弄ってたら、隣の席の子が話しかけてくれた。
「落合沙羅だよ。」
「私、倉沢麻衣、よろしくね!」
凄く可愛い女の子で、艶のあるセミロングの髪は、誰が見ても文句の付け所のない美少女だった。でも、なんか地雷っぽい。
うちの学校は進学校だからか、登校初日なのに自己紹介をすっ飛ばし、授業が始まった。そのせいか、昼休みだというのに会話する人はあまりいない。
「ねえー、さおりんは今日の放課後予定あるの?」
「麻衣。私の名前、沙羅なんだけど。あと、太もも撫でまわすのやめて。」
「いいじゃん。もー友達なんだから。」
「ふーん、友達なら良いんだ。」
麻衣が昼休み、私を後ろから抱きしめながらだる絡みし、他愛のない会話をしていたが、内心、凄い興奮していたりもする。恋愛対象が前世の記憶に引っ張られて、女の子が好きになっていたのだ。
それはともかくとして、友達なら太ももを触っていいと言う免罪符を手に入れた私は、後ろに手を伸ばしてスカートのなかに手を入れる。
「んっ。」
足から太もも、段々と際どいとこを攻めるようになっても、麻衣から制止の声は上がらない。寧ろ周りにバレないよう、適当な会話を続けていく。
というか、反撃のつもりなのか、太ももを触る麻衣の手が、段々とエロい触り方になってきたので、ちょっと下のほうが濡れてきていた。
「麻衣」
すっかり興奮してきた私は、顔を上げ、麻衣の目を見つめながら、触って欲しい場所がわかるよう、軽くスカートを摘み太ももを開いた。
私の目を見つめ返してくれる麻衣の手が、ゆっくりとなぞるように太ももから、そしてついには触れてはいけない場所に触れる。
「あっ」
あまりの気持ちよさに大きな声を出してしまったため、声に気づいた女子数名が私達を見た。
彼女達の目には、麻衣に抱きしめられながらスカートを軽く摘み上げる私の姿がしっかりと写ってしまったのだろう。彼女達の顔が赤くなると同時に、私も羞恥心で顔が赤くなっていく。
「ちょっとトイレ」
あまりの恥ずかしさに麻衣を一人残し、私は教室を飛び出た。
「あー、やりすぎちゃったなー。」
特に用もなく、廊下をぷらぷら歩いては、さっきの情事を思い浮かべ、その度に反省する。というか、先に触ってきた麻衣が悪いし、私は太ももを触っただけ、何も悪くないでしょ。うん。悪いのは麻衣だね。
責任転嫁を決めつけ、少し中庭を散歩しようと下駄箱に向かうと、何やら怪しい女の子がいた。
その子はさっきまでしきりに周りを気にし、そして今は靴の匂いを嗅いでるようだった。というかあの靴、見覚えあるなと思ったら、私の靴じゃん。流石の私も変態な女の子に会ったのは初めてなので、とりあえずスマホを取り出し、今なお匂いを嗅いでる女の子に向かってシャッターを切る。
「えっ!」
シャッター音に気づいた女の子が勢い良く振り返り、いけない事がバレてしまって顔を青褪めさせているなか、私は目の前のめちゃくちゃタイプな女の子の弱みを握れた事に、ついつい笑みを溢してしまった。
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