第4話心が読めるギャル

いやお前かよ!!!!!!


僕の目の前に馬鹿にするように笑いながら座ってきたのは柚乃の話で聞いていた奈古というギャルだった


「ねえあんたさーwなんでこんな端っこで食ってんの?w」


「食堂空いてるから他にも空いてる席いっぱいあるのにさw」


お前こそ何で俺のとこ座ってくんだよ...!!!!


とは言えずに


「あ、えっとえっと...暑い?ので。」


「今冬だぞ?正気か?大丈夫かー?w」


腹立つ...!!!超腹立つ...!!!


こいつガチで許さん...


「ところでさー、あんた、いつ柚乃のこと好きになったの?w」


は!?うん?!何が起こってる?なぜ?


「いや、え、あ、は?」


「思いっきし図星で草。」


真顔で草って言うなよ...!!!


「あたし全部わかってるからね。」


「何でだよ...」


「はは!教えなーいwまあ、少しだけ心が読めるってとこかな?まあその場にいないとわかんないんだけどねw」


「でもお前がさ、授業中にずっとキモい妄想してるの丸聞こえだったからさw集中できなくてw」


集中しとけよ...!!!


「あんたが悪いんでしょw」


「あああ、読むなよ心!!!」


「いいねえその意気だよおw頑張れw頑張れw」


「てかさー早く質問答えなよwいくら考えたってこの状況は変わんないからw」


「うっせえなぁ...!俺が柚乃ちゃんを好きに」

「あれ?一人称俺だっけ?僕だっけなんか混ざってるよw後ちゃん付けするんだw」


「黙っててくれよ!俺が柚乃を好きになったのは授業前だよ!一目惚れだったんだよ!」


「てかお前も、もっと早く来いよな!そのせいで俺はお前に会うことになっちまったんだよ!」


「でもさーあたしがもし、もっと早く来てたらさ?あんたは柚乃に一目惚れすることも無かったんだよねwだって多分あたしがいたらあたしにルーズリーフ借りるもんwわざわざあんたみたいな陰キャには話しかけねえよ普通w」


「陰キャ陰キャうるせえなあ!じゃあ逆に聞くが、俺にこんな質問して何の目的があんだよ!!」


「目的?目的ね、強いて言うなら馬鹿にしに来た?wとか?」


「あー聞いた時間がもったいねえ...」


「じゃあ何?まさかあたしになんかやらせようとしてる?」


やべ、図星.........


「ああオッケーまた図星ね!w」


「やべっ.......」


「それで?何をやればいい?」

奈古は案外すんなりと聞いてきた


「何でそんなすんなり聞くんだよ?俺のこと馬鹿にしてんだろ?だったらわざわざ目的なんて手伝わないだろ」


「馬鹿にしたいから手伝うんだよw」


「あーはいはい、じゃあわかったよ。こうしよう。

お前は...」


「んー?聞こえなーい、何したらいいのかわかんなーい」


「だから!!お前は!柚乃の心を読め!!」


「ふーん?」


「柚乃と一緒にいる時とかに俺の話を出せ!その時に心読め!」


「そんだけ?いいけど」


「ああ、そんだけだ。でも、考えたこととか言ってた事を俺に全部正しく伝えろよ!!」


「んー、いいんだけどさー、人にお願いする時ってどうすんだっけ」


腹立つ...


「あー...そういう感じね?なら帰るわ」


「あーーーーっと!!頼む。」

「頼むじゃなくて?」


俺は頭を下げて、言った


「お願いします...」


「はーい。働きまーすw」


「はあ....」


俺はとっくに食べ終わっていたからあげと白米が入っていた食器を持って立った


「じゃーねーw」


うぜぇ....

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