問答歌

中村繁一(佐々木次郎)

第1話 問答歌

問答歌




「現代社会を考察すれば、筋も道理も見つからない、常識なんか消え去って、正義の味方も消えている、昔は正義が勝っていた、今の世の中おかしくて、何とかここまで来たものの、今後の社会に見通し立たず、こんなことじゃあままならず、一体どうなる今後の社会、お先真っ暗闇夜の世界、げに恐ろしき風情の中で、どうすりゃいいのか人間社会、救いの道は何処か近くに潜んでいる、温故知新を思いだし、必ず見つかる救世主、人間社会の構築は、人の原点取り戻し、以心伝心伝えれば、人の心も付随して、何か変化が見えるかも、光が差すのはいつ頃か、足元固めよ侍たちよ。








一寸先は闇の世の、渡る世間に鬼はいる、明るいことはいいけれど、暗くなって滅入りがち、人の命を亡くしても、涙は枯れて流れない、旅は道連れ 世は情け、旅の恥はかき捨てと、そんな風情も何処へやら、何処へ行ってもアップップ、空でも飛んでみようかと、思ってみてもできなくて、家庭崩壊 学校崩壊、そうかい 桑海悲しい話、たった一度の人生も、ままにならない当世の、一体何処まで行けばいい、ユックリズムが大切と、リラックスが大切と、指導助言を与えても、生きてる心地がしやしない、飛んで火に入る夏の虫、今は春一番が吹いている、春眠暁を覚えずと、寝ては見るけど目が覚める、夢の世界が一番と、毎夜 毎夜夢心地、夢の中でも働いて、労働時間 基準法、どうかなってる現代社会、どうなるこうなる今後の惑星、砕け散るのか太陽系、そんなこんなで今日も雨、本当の春はいつくることか、聞けど 尋ねど 天気予報、明日も雨か アマヤドリ、行ったり来たり彷徨の、星の数ほど人はいる、そんな星の群れの中、辿り着くのはひとりだけ、当たって砕けろ 流星の如く、冬には冬の星座あり、夏には夏のバカンスが、温帯地方の四季の声、風光明媚な感触を、つかんで楽しむ周波数、毎年毎日明日は来る、日はまた登り ヘミングウェイ、いつまで続く人類時代、2000年がもう早過ぎた、太陽系の恵みを受けて、銀河系まで飛んで行け、人間世界のコオロギ達よ、どこ見て暮らす日々の生活、天井台風 痛快に、歩いていきたい世間を捨てて、真っ直ぐ生きよう 言ってはみても、なかなか世の中ままならず、ただひたすらに まだ来ぬ春を待つばかりなり。」





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