ショートショート「タイムノスタルジー」
「おい、今西暦何年だ!?」
「え?2024年だけど…ひょっとして未来人!?」
「ああ、オレは30年後から来たお前だ。お前に言いたいことが…ん、これスマホ?」
「うん、スマホだけど…」
「うわー!懐かしい!!そうそう、昔はまだこうして手で画面触りながら、操作してたんだよな。ん、これ機種は?」
「iPhone15だけど…てかそれより言いたいことは?オレの未来のこと?」
「15!?ってことはぁ~、おっタイプCじゃん!!あったなあこれ!今の機器はもうクソみたいなやつだからなぁ」
「ねえ、なんで未来人の方が興味津々になってんの!?普通逆じゃない!?早く用件言ってよ!」
「ちょっと待ってすぐ言うから。え、これT-fal!?そうかまだカップ麺とかあったからな~。ちょっと沸かしていい!?うわ湯気出てる!見てほら湯気!」
「いやオレは興奮しないって。それよりオレに言いたいことって何!?」
「ああ、すまん。実はな、お前は普段SNSでやたらと新作ゲームやアニメを叩きまくってるだろ?そのせいで侮辱罪で逮捕されて前科がついてしまうんだ。今すぐそんなことやめるんだ!」
「はあ?嫌だよ、新しく出るやつなんかクソみたいなやつばっかなんだから」
「お前全然素直じゃないな、昔はそんなんじゃなかったはずなのにな」
「うるせぇ懐古厨」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます