第5話「記憶」
ある日、一弘と家に帰った加奈子が突然頭痛を起こした、なにか懐かしいような風景が見えてきた。
「うっ…」
次々と風景が見えてくる、何の風景かと言うと前世の記憶だった。
「思い出してきた、私…」
そしてある姿が見えた。
「この人…大樹くん?いや、違う、ドランタ!!!大樹くんの前世の姿だ…分かった、思い出した!」
前世の記憶を突然思い出した佳奈子、痛みが引きしばらくしてその原因を探った。
「なんで急に思い出したんだろう?」
しばらくして原因らしきものを見つけた。
「このペンダント…私の前世のお母さんの物だったんだ。」
そして手に取ったのは自分の首にかけてある安物の青いペンダントだった。
「お母さんの形見、なんだか懐かしい」
それとは別にある考えが浮かんだ。
「魔王って…今はどうなってるんだろう?封印されたまま?いや、でもそれじゃこの記憶の意味が無いし…」
そんな疑問が浮かんだ、魔王が今もこの先もずっと封印されたままなのか、あるいは…
「…」
しばらくの間考えていた、すると。
「佳奈子ちゃんたち、ご飯よー」
と、お母さんに呼び出された。
「はーい」
そのまま夕食を食べた。
「一弘くん、美味しい?」
「美味しいです!」
「私は飽きちゃった」
「そりゃ毎日食べてたらそうなるわねw」
そんな話をしていた。
佳奈子は前世のことで頭がいっぱいになり話に集中出来なかった。
「ご馳走様でした!」
そうしてご飯を食べ終えた、佳奈子は食事にあまり集中出来なかった、一方一弘は少しづつ今の現状を理解し慣れてきていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます