第1話「最終決戦、そして…」

 今夜は最終決戦だ、今まで多くの犠牲を出しこの国の平和を揺るがせた魔王とここまで入念な計画を立てた隊長カルデリア率いる部隊、後に決戦の地となる場所へ向かった。


「やっとだ、この時が…」


「そうですね…」


 部隊に緊張が走る、その頃魔王は。


「…」


 ただ何も言わず立ち尽くしていた、今夜どちらが勝つのか…

 今、戦いが始まった。

 魔王が攻撃を仕掛ける。


「死ねぇぇぇ!!!」


 部隊も必死に防衛した、そして仕掛けられていた強力なトラップが大きな音を立て爆発した。


「どうだ…」


 爆煙から少しづつ魔王の姿が見えてきた、まだ力強く立っている。


「ダメか…」


 だが少しづつ攻撃が弱くなっているように見える。

 しばらく攻撃を続けた、剣を使ったり魔法で攻撃したり、大きな音や光が大量に飛び交う、そうして魔王を少しづつだが追い詰めた。

 その隙をついてある隊員が強力な封印をかけようとした。

 その隊員は副隊長のドランダだ、彼は色んな術を操ることが出来る能力者だ。魔王はドランダが封印しようとしていたのが見えたので強力な魔法で彼を殺そうとした。


「いけぇぇぇ、俺がみんなを守るっ!!!みんなの為なら俺は死ぬ!!!」


 死ぬ覚悟で突っ込んだ、それを見かけたカルデリアが言った。


「やめろ、死ぬぞ!」


 カルデリアは魔王に親を殺された、その他にもたくさんの犠牲をこの目で見た、そしてカルデリアは彼に恋をしていて告白をしたかったのだ、だからもう何も失いたくないから必死に声を出した。


「まだ、死なないでくれ…」

 

 そして、封印されると悟った魔王は強力な爆発を放ち周辺の村を壊滅させたのだ。

 魔王は大木に縛り付けられるように封印された。

 そして、封印は出来たが隊員が全滅していた、だがこの国には平和が戻った、だが封印は魔王に対して強さが足りず一時的な封印になったらしい、1000年後には封印が解かれる、そう、この現代に魔王が復活してしまうのだ…

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