堕ちた天使の使い方
不愉快な朝の日
プロローグ
「あれ、何だこれ!どうなってるんだ!?」
見知らぬ女の子の部屋らしき所で目覚めた俺は、自身の身体に違和感を感じて、前方に立て掛けてある鏡を見た。
そこに映っていたのは、身長にして135cm前後の美しい銀髪が腰までかかった美少女だった。
蒼い瞳はどこまでも透き通っており、人形のように整った顔立ちはこの世のものとは思えないほど神秘的だった。
いや、分からない。何でこうなった。
俺は15歳の男子高校生だったはず。……なのに、なぜこんな美少女になっているんだ!?
鏡に映るその姿は、一言で言えば『天使』だった。
幼女といえば幼女に見えないこともない。だが、ある程度身長もあるので、成長途中の小学生ロリッ子といったところだろう。
自身の顔を何度も触って感触を確かめ、ちゃんと自分の身体であることを確認する。
生まれた変わるなら銀髪美少女がいいって神社で祈ったっけ。ありがとう神様!愛してる!
「はっ、………待てよ。ということは……」
俺はここで重大な真実に気づく。
訳は分からないが、俺は今、性転換し美少女になっている。つまり、俺は美少女の胸を揉みまくれ、女性器も触り放題って事だ!
俺はニヤニヤしながら目線を身体の下に向ける。
「うーん、胸はなぁぺっちゃんこだからなぁ。触っても意味ないか。と、なると……」
俺は右手を震えさせながら股間へと近づける。
「
俺はズボンの中へと手を突っ込み、物を触った。
「あれ、何かふっくらしてる?というか、何か小さいのがついてるぞ」
その小さな物を何度も触れて確認するが、ついているのは細長く、少し柔らかみのある棒だけ、そう小さなゾウさんがついていたのだ。
「あ、あ、あ………」
俺は失望した。こんなに失望したのは人生で二度目だろう。ダメだ。まさかこの容姿で男だなんて……
俺はあまりの失望のあまり、その場で倒れ込んでしまった。
「クソがぁ、なんて理不尽な世界なんだ……。やっぱりこの世界に神なんていないんだ!」
ここまで期待させておいて男の身体だなんて、神がいたとすればなんて酷い奴なんだ。俺が神だったのなら、絶対にそんなことはしないと断言できる。
俺が唖然とし、死んだ魚のようにピクピクと倒れ込んでいると、ドアが開く音と共に、黒髪の美少女が部屋に入ってきた。
「あの、……大丈夫?」
真夜中、月に照らされたかのように美しく長い黒髪に、太陽のような真紅に染まった目をした少女で、胸も大きく、こちらの世界ではあり得ないくらいの美少女だ。
「はい!大丈夫です!」
俺ははっきりとそう答えた。
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