異世界人チート無双!!!

みかみかのみかん

第1話


 この世界は平和な世界だった。

 様々な人種との共存を可能にし世界に平和をもたらした英雄のアンダーマインがいた。


 アンダーマインが英雄と呼ばれる前は人間とその他の人種は混沌としており、両者が潰し合い、領地を取り合う事が多く、そして人間内でも争いが絶えないまさに戦の時代だった。


 そこに突如として現れ、アンダーマインは話の伝わりそうな人種の領地に片っ端から足を運び、相手に納得してもらえるまで説得し続けていた。

 最初はずっと人間からも非難を浴び続けていたらしい。それもそうだ。これまで共存なんてした事が一度もなく、生きる為に、金を稼ぐ為に魔族を狩り生きている者もいる。

 共存して狩りが禁止になったら生活できなくなる人も出てくるかも知れないと言う批判もあった。

 しかしそれを全て無視して、アンダーマインは平和だけを望み歩みを止めなかったそうだ。

 

 初めは魔族も敵が来たと認識し、攻撃を続ける。

 アンダーマインは決して強い訳無かった。

 しかし勉強熱心で一定の魔族との会話が出来、人柄もよく、彼の下につく者は多かったと聞く。

 魔族攻撃されても反撃する事なく、攻撃を受け続けた。

 まずは、自分が誠意を見せる事をしていた。


 やがてその努力が身を結び、やっと一つの集落の魔族との和解に成功する。

 その実績のおかげで賛同者も増え、人々は自分の領地を守る事以外に争いをしなくなった。


 そして、それは魔族にも伝染していく、アンダーマインと友好を築いた魔族がまた違う魔族に「人間は争いを放棄するからこれからは共に仲良く過ごしていこう!」と同種に言われたおかげで難航していた場所も友好関係を築き、

 一定数言語が通じない、少数魔族を除き、遂に、国家全体が平和になった。


 その時には、アンダーマインは国のトップ、平和の象徴として、神様のように崇められていたと言う。

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