序章6 心、初体験
家につきそのまま心はえみの家に上がった。
舞「ただいまー」
そこには舞美がコタツで寝ていた。
舞美「おかえりー」
そして心を見るなり
舞美「心じゃーん!どうした!?私に会いに来てくれたの?」
舞「違うよ、家でおやつ食べてくの」
舞美「そうなんだ。ほらえみちゃんこっち来な。心も」
心「うん」
舞美「えみちゃん、今日は幼稚園楽しかった?」
えみは頷いた。
舞美「何したの?」
えみは絵を描いている真似をした。
心がすぐ舞美に言う。
心「えみちゃんと絵描いた。その後僕の好きな木の下に行った」
舞美「そっか。えみちゃんよかったね。心も偉いぞ」
心「うん」
えみ(なんで偉いんだろう?)
舞美「お母さん何作ってんのー?」
舞「ホットケーキ」
舞美「ホットケーキだって。心が来たから張り切ってるよ。いつもお菓子用意してるだけなのにね」
えみは笑いながら頷く。
心「ホットケーキって何?」
舞美「心、ホットケーキ食べた事ないの?んー何だろう?まぁ見たらわかるよ」
心「ふーん、美味しい?」
舞美「きっと美味しいよ。ね!?」
えみに言う。
えみは笑顔で頷いた。
舞美「ちょっとトイレ行ってくる。テレビでも見て待ってな」
心は「うん」
えみ(心君ホットケーキ知らないんだ。食べたらびっくりするな)
心(大きい家。テレビも大きいし。いいな)
えみ(そういえば心君もお母さんいないんだ。一緒だ。でも喋れるんだ。いいな)
心(何か皆女の人で緊張してきた)
えみ(チョット待って、どうしよう。2人きり。緊張してきた)
えみがチラッと心の顔を見た。
えみ(何か困ってる。どうしよう)
心もチラッとえみを見た。
心(何か困ってる。どうしよう。何かした方がいいかな?そうだ)
心はえみの手に手を重ねた。
えみ(何でー!?)
すると舞美がトイレから帰って来た。
舞美「何してんの?手なんて重ねちゃって」
ニヤニヤしながら言った。
えみが恥ずかしそうに心の手を振り払った。
心「何か困ってたから」
舞美「手重ねられた方が困るわ!ね!?」
えみを見る。
えみ(恥ずかしいけど頷いたら心君かわいそう)
えみは首をふった。
舞美「そうなの?」
えみは頷いた。
舞美「ふーん。そっかー。心、お前他の子にもこんな事すんの?」
心「してない。友達いないし」
舞美「そっか。じゃあ他の子にしたら私怒るから!」
心「何で?」
舞美「そうゆうことしていいのは1人だけなの。わかった?」
心「わかった」
舞「できたよー。舞美持ってって」
舞美「心。お前も来い」
心「うん」
えみ(恥ずかしかったー!そう言えば心君私の手よく触る。いつもは何でもないのに)
舞美「どう?美味しそうでしょ?」
心「うん」
心はホットケーキを珍しそうに見る。
心(何これケーキかな?)
舞美「ほら心早くもってけ」
心「うん」
心と舞美はコタツにホットケーキとナイフとフォークを持って行く。
舞美「はい!えみちゃーん」
えみはニコニコしている。
コタツにホットケーキとナイフとフォークを置く。
早速心はフォークを持った。
舞美「心!いただきますしてから!」
心「わかった」
舞美「はい!いただきます!」
えみと舞美は心を見た。
えみ(心君美味しいって言うかな?)
心(このナイフ何?これで何すんの?)
心はフォークを持ったのはいいがどう食べればいいかわからず、とりあえずフォークをホットケーキに刺し、かぶりついた。
舞美「ちょ待て。心もしかして本当にホットケーキ食べた事ない?」
心「うん」
舞美「マジか。どう。私が切ってあげる」
えみ(本当にホットケーキ食べた事ないんだ。いつもおやつ何食べてるんだろう?)
舞美「はい。どうぞ」
舞美は心のホットケーキを切ると心は一切れ食べる。
舞美「美味しい?」
心「うん」
舞美「そっか。よかったね。」
その時の舞美の声は優しかった。
その後皆でホットケーキを食べ、しばらく皆でテレビを見ていると舞美は心に質問をした。
舞美「心はいつもおやつ何食べてるの?」
心「食べない」
舞美「そっか。いつでもいいから家来ておやつ食べ来な」
心「いいの?」
舞美「いいよ。私も毎日ここにいるし」
すると舞が近づいて来てコタツに入りながら言った。
舞「あんたは家来すぎ。家事とかしてんの?」
舞美「してるよ!終わってからきてんの」
舞「本当?心ちゃんはいつでも来ていいからね」
心「うん」
舞美「じゃあ私は毎日心に会えるのか」
舞「あんたは毎日来るな!」
心は恥ずかしそうにしている。
心(よくわかんないけどえみちゃんちはいつもこんな感じなのかな?)
それからはテレビを見ながら舞と舞美はダラダラ話している。
えみは隣で2人の会話をニコニコ聞きながらテレビを見ている。
心は時計を見た。
心(もう5時だ。帰らなきゃ)
心「帰る」
舞は時計を見た。
舞「もうこんな時間!?舞美、心ちゃん送ってって!」
舞美「はーい。心行こっか」
舞美は心を送っていった。
舞「友達できてよかったね」
えみは頷いた。
えみ(けどまだ友達って感じじゃないけどな)
舞「じゃあばぁばご飯でも作るかな。めんどくさいけど」
そのころ心と舞美は2人で話をしていた。
舞美「心、えみちゃんの事好きなの?」
心「別に好きじゃない」
舞美「なんだよ!好きじゃないのかよ!」
心「本当にまた行っていいの?」
舞美「あったりまえじゃん!毎日来い!」
心「うん」
心の家に着いた。
舞美「また明日ね!」
心「わかった。じゃあね」
舞美「はい、じゃあね」
舞美はえみの家に戻って行った。
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