レビュー4 私の心を掴むアイテム

 世代によって違いはあるかもしれないが、学生の時には文房具の流行りがあると思う。

 拘りのシャーペンやボールペンに筆箱。中学時代に流行ったのは缶ペンケース……といえば年代が分かってしまうかもしれない。ちなみに、私の愛用の缶ペンケースは、カー○おじさんで少しサイズは大きめ。

 なぜ、少し大きめサイズだったかといえば、缶ペンケースと同時に流行ったのが万年筆。インクはカートリッジ式で、ボールペンではなく万年筆を使うことがお洒落だった。

 その拘りは、社会人となった今でも続いている。使い易い・手に馴染む以外に、デザインや色にも拘りがあり、期間限定の色はこっそりと買ってしまう。


 話は脱線してしまったが、良い万年筆は一生もの。当然高価なものであり、中学生の私にとっては憧れでもあった。


 作品の中に登場する万年筆と懐中時計。良い万年筆は一生ものであるが、懐中時計はそれよりも寿命は短い。

 時間が経っても変わらない想いと、限りのある命。それが、万年筆と懐中時計と重なって見える。


 世代の影響は大きいと思うが、私の万年筆への憧れも加わり、とても余韻に残った作品。そんな人は多いのではないだろうか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る