妖精のsarabande

Whitestar

第1話 - 夢見る少女

暗闇の中である男が水晶球をのぞいていた。

そっと輝く水晶球によって男の顔が暗闇の中でぼんやりと見えた。

彼は水晶球を手袋をはめた手でそっと一度撫でて低く静かにそして切実にシャルの名前を呼んだ。

画面はだんだん水晶球を大きく映し出し、シャルの姿が見える。


シャルは街路樹の立ち並ぶ住宅街を歩いていた。

晴れやかな午後だ。

シャルはこぢんまりとした二階建ての家に入った。


「 ただいま。 」


お母さんが食卓に食事をしながら笑った。


「いらっしゃい、シャル。」


食卓にはかわいい10歳と8歳の2人の弟が座って先に食べていた。

二人の弟たちがシャルを見て学校で友達とあった話をしゃべり、シャルも食事をしながら楽しく話した。

夕方になって,シャルは長い黒髪をとかしながらドレッサーの前に座っていた。

二人の弟が入ってきて、姉の周りでぴょん跳ねて騒ぎ立てた。


「お姉さん!面白い話をして。」


「そうだね。」


シャルは笑いながら手を取り合って二人の弟たちの部屋に行き、ベッドに横たわっている弟たちに話を聞かせ始めた。


「一人の少女がいた。 その少女はいつも神秘的な夢を心の中に秘めていた。 その夢は美しい.....。」


弟たちはいつのまにか眠りにつき、シャルは弟たちの頭にキスをしてそっとドアを閉めて自分の部屋に来た。


ベッドに横になって天井を見ながら、


「いつも美しい夢が叶うことを願っている。 願いをかなえてくれる妖精がいたら私に会ってください。」


シャルはパジャマに着替えもせず、ブラウスとロングスカートをはいたままうっかり眠り、しばらくして階下のリビング時計が深夜12時を告げた。


シャルの部屋には小さなバルコニーに出るガラスのドアがあり、時計が真夜中を告げる音が止まるとバルコニーのドアがガタガタと開き、風がさっと入ってきて、シャルは目を開けて立ち上がった。

バルコニーを見ると、ひらめく透明なカーテンの後ろに誰かが立っていた。

シャルはびっくりしてベッドから飛び上がり,その人は部屋に入ってきた。

シャルの部屋には茶色の暖かい照明がついていたが、風が吹くと自然に消えたが、月明かりで明るかった。


部屋に入ってきたのは若者で、金髪の長い髪に小さな銀色の指揮棒を持って長いマントを羽織っていた。



「あなたはどなたですか?」


「 私は世界中のすべての妖精と精霊たちの大王グレークだ。」


彼はまさに水晶球をのぞき込み、シャルを呼んでいたその男だ。


「何のために私を訪ねてきたんですか?」



「素敵なパーティーがあるんだけど、君を招待しようと思って。」


小人の妖精が赤くてきれいな箱を両手に持って大王のそばに現れた。

妖精は白いひげを生やして長い帽子をかぶっている。

その妖精が大王に箱を開けて差し出し、大王は赤い布の上に置かれているクリーム色のきれいなカードをシャルに差し出した。


「 招待状だ。」


シャルガ招待状を早く受け取らずに


「大王様、ご好意心より感謝申し上げます。 しかし、なぜ私を招待するのか理由が知りたいです。 そして、どんなパーティーなのかも知りませんし。」


「面白いゲームのパーティーだ。 そして、あなたを招待する理由は簡単だよ。 君がいればパーティーがもっと素敵になるよ。」


シャルは決定できなかった。

しかし大王がずっとカードを差し出していて、妖精たちのパーティーに行ってみたかった。

そして大王様が直接招待状をくれると受け取らざるを得なかった。


シャルは招待状を受け取り


「ありがとうございます。大王様!」


「素敵なパーティーになるだろう。」


大王と小人の妖精は消えた。


カードを開いてみると、きれいな金色の文字が書いてあった。


‘ あなたがいらっしゃったことを歓迎します。’


シャルは部屋の中から姿を消した。

シャルがそっと目を覚ますと、まったく別の場所に来ていた。


手には長い手袋をはめてきれいなドレスを着ていることに驚くシャル。

大きなホールでさまざまな妖精たちの舞踏会が開かれていた。


シャルは舞踏会場に近づき、ドアに立っていた男の妖精が招待状をくれと言い、シャルはカードを渡して入った。

大理石とカーテンで飾られた大きなホール、そして高い天井。

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