君にまた会いたいから頑張れる

学生作家志望

恋をしてみる

恋ってなんだろう


僕は今まで恋についてよくわかっていなかった


YouTubeとか、音楽サービスとかで恋愛ソングって調べても悲しいものばっかり


恋ってもしかしたら全てが悲しい方向に向かうものなのかな...


だとしたらなんで好きになんてなるんだろう、分かってたらわざわざやらない


だから僕は小学校の時、好きになりそうとか、もしくは好きだと自覚しないようにしていた────恋をしていないって思い込んだ


そうして、思いを隠したまま小学校を終えた


中学校になって、変わった事はいっぱいあったがその中でも特に変わったと感じたのはクラス、学年のみんなが「噂」を前よりずっと気にするようになったことである。


しかもその噂のほとんどが誰かと誰かが付き合ったみたいな話


「え!?まじで!?」と、たまに驚くペアができるけど、結局のところ後でどうでもよくなる


僕だって、別に悲しい結末を迎えてほしいわけじゃないし、むしろ、少し応援しているまである


だからって何でそんなに噂が気になるんだろ


囃し立てることなんてあまりよくないんじゃないかとか思ったりしてた


だけど不思議と「噂」を聞いていると、なぜか僕も恋をしなければいけない気がした


僕なんかが成功するわけない────

悲しい結末がくる、ならば恋をしない


本当にこれでいいのか?本当は僕も恋をしたいんじゃないか?


僕はいつも恋について考えると友達のある一言を思い出す


「お前好きな人いないの?」


本当はいるのにいないって答えた


というか、いるって言いづらかった。


名前が言えなかった


言ってしまえばこの友達と三角関係になっちゃう


それにもうその人に恋をするのはやめようって決めたんだ


だってもうその好きな人の一番大好きな人は友達でも僕でもないってわかってるから────


「好きな人いないとかダサいぞお前!」


冗談だってことぐらいわかってた。


だけどその言葉にやけに納得できた


あれから、恋を真剣に考えるようになった


その中で僕はある1人の先輩に出会った


いつのまにか僕は先輩が好きになっていた


恋をしてみることにしてみた
















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